俳優の横浜流星が主演を務めるNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」の第31回「我が名は天」が17日、オンエアされた。井之脇海が演じる新之助の家族に悲劇が起こったことに「あまりにもつらい」とSNSでも悲しむ声であふれた。
利根川決壊で大洪水の江戸。蔦重(横浜)は、新之助やふく(小野花梨)らを気にかけ深川を訪れる。新之助とふくの夫婦間には第30話で長男が生まれ、幸せな家族となっていた。
大洪水のために生活が苦しくなった新之助のところを訪ねた蔦重は「新さんのためじゃねえよ。おふくさんに。おふくさんが食わねえと、とよ坊が干上がっちまうだろ」と米などを差し入れる。
蔦重のおかげで子供に授乳させることができているふくは、近所の乳飲み子を面倒を見ることに。蔦重が「くたびれねえんですかね、あっちこっちに乳やって」というと、新之助も「うちは蔦重のおかげで少しばかり、いい目を見させてもらっているからって言って」と話した。
生活は大変でも、幸せそうな家庭を創り上げていた新之助に悲劇が起こる。ある日、新之助が家に帰ると人だかりが。新之助が何事かと家に入ると、頭から血を流して亡くなっているふくが横たわっていた。新之助が「おふく、とよ坊」と呼びかけるも返事はなし。蔦重が駆け付けると、役人は茶碗を持ちながら「おそらくは空腹ゆえ、盗みに入り、争ったあげくというところ」と頭を殴られたのではと説明する。
ふくを殺した犯人というのが、ふくに乳飲み子をお願いしていた母親の夫だった。母親が「私があの家には米があるんでねえかって言っちまったもんで。この人、魔が差しちまって」と泣きながら話すと、夫の方は「とんでもないことを」と声を震わせ、土下座する。新之助はこの夫婦を責めることなく「このものは、俺ではないか。俺は、俺は、どこの何に向かって怒ればいいのだ」と涙する。
幸せな家庭が一気に崩壊してしまった新之助。SNSでも「これはしんどい」「重すぎる」「つらすぎる」との声があふれた。また「蔦重の厚意が裏目に」「良かれと思ったことが裏目に…」との声も上がった。
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