反移民デモ支持のレバノン系議員 家系指摘の記者に激高 豪州

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反移民デモへの支持を表明した記者会見で、自身のレバノン系の出自を問われ、記者に激怒するオーストラリアのボブ・カッター議員(中央)=豪テレビ局「9NEWS」の映像から 拡大
反移民デモへの支持を表明した記者会見で、自身のレバノン系の出自を問われ、記者に激怒するオーストラリアのボブ・カッター議員(中央)=豪テレビ局「9NEWS」の映像から

 オーストラリアの国会議員が28日の記者会見で反移民デモへの参加を表明した際、議員自身もレバノン系移民の家系だと指摘した記者に激高し、拳を振り上げたことが物議を醸している。テレビ局は記者への謝罪を要求し、与野党からも批判の声が相次いでいる。

 地元メディアによると、北東部クイーンズランド州選出のボブ・カッター下院議員は28日に記者会見を開き、今月末に予定される大規模な反移民デモへの参加を表明した。国民の約3割が国外生まれという「移民大国」オーストラリアで、デモは賛否両論を呼び、政府は反対の立場を示している。

 カッター氏は会見で「条件を満たさない移民は豪州に来るべきではない」と主張し、民主主義国家やキリスト教徒が多い国からの移民を歓迎すべきだとの持論を訴えた。

 これに対し、豪テレビ局「9NEWS」の男性記者が、カッター氏自身のレバノン系のルーツについて言及しようとしたところ、カッター氏は「そんなことを言ったやつらの口を殴ったことがある」と激怒。拳を振り上げて記者に詰め寄り、「人種差別主義者だ」と叫んだ。さらに記者を「誠実で公平なオーストラリア人ではない」と決めつけ、質問にも答えなかった。

 カッター氏の祖父は19世紀後半にレバノンから来た移民だ。9NEWSによると、カッター氏は2018年にも自身の出自に関する質問に対して「人種差別的だ」と抗議したことがあるという。

 9NEWSは「記者を全面的に支持する」との声明を発表し、カッター氏に謝罪を要求。与野党議員からも批判が相次ぎ、アルバニージー首相も29日、「カッター氏は映像を見て、率直に自分自身を見つめ直すべきだ」と述べた。

 一方、カッター氏はフェイスブックに「私は誇り高きオーストラリア人だ。それ以外のものとして見られるのは非常に侮辱的であり、謝罪を要求する」と投稿し、批判に反発している。【バンコク国本愛】

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