7月30日朝にロシアのカムチャツカ半島付近で発生した地震で発令された津波注意報が、31日午後4時半にすべて解除されました。地震の揺れを感じない「遠地地震」だったため、避難の呼びかけや対応に工夫が必要でした。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「津波注意報とその影響」を解説します。
Q 津波注意報ってどんなときに出るの?
A 津波注意報は、地震などで津波が来るおそれがあるときに気象庁が出します。
Q 今回の地震はどこで起きたの?
A ロシアのカムチャツカ半島付近で発生し、日本から約1500キロも離れた場所が震源でした。
Q 日本ではどこで津波が観測されたの?
A 北海道から沖縄県までの22都道府県で津波が観測され、最大は岩手県・久慈港の1.3メートルでした。
Q 地震の揺れは日本で感じなかったの?
A 日本国内では大きな揺れを感じませんでした。そのため、避難の呼びかけが難しかったのです。
Q 津波の影響でどんな被害があったのかな。
A 北海道・苫小牧と茨城県・大洗を結ぶフェリー4隻が入港できず、約900人が船内で待機しました。また、宮城県や三重県ではカキ養殖用のいかだが流される被害もありました。
Q 津波注意報や警報はどうやって切り替わるの?
A 気象庁は地震の規模や津波の高さを分析し、必要に応じて注意報を警報に切り替えたり、解除したりします。今回は31日午後4時半にすべて解除されました。
Q 避難のときに困ったことはあったの?
A 避難先では11人が熱中症で搬送され、対策が課題となりました。体育館など避難所への空調設備の設置が求められています。
Q 遠くで起きた地震でも津波は来るんだね。
A 遠地地震でも津波が日本に到達することがあります。揺れを感じなくても警報が出たら、すぐに避難することが大切です。夏休み中の観光客や地元の人たちも冷静に避難できたことが今回のポイントでした。
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