女優の今田美桜がヒロイン柳井のぶを演じるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(総合など)第19週「勇気の花」(第91〜95回)の予告が1日、放送され、その情報量の多さにSNSが沸き立った。予告には、作曲家のいせたくや(Mrs. GREEN APPLE・大森元貴)や漫画家の手嶌治虫(眞栄田郷敦)、さらに高橋文哉演じる辛島健太郎の姿が。動き出した物語に多くの視聴者が期待を膨らませている。
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のぶと嵩が気持ちを確かめ合って3カ月後、嵩が高知新報を辞め突然上京。東京で漫画を本格的に描きたいと語り、のぶを喜ばせた。しかし嵩の母、登美子(松嶋菜々子)が、漫画など大の男がやるものではないと猛反対。嵩に三星百貨店の採用試験を受けるよう勧めた。登美子のゴリ押しに負け、試験を受けた嵩は合格を手にする。この結果にのぶは複雑な思いを抱くが、嵩は漫画を描き続けると約束し、のぶを安心させた。
宣伝部に配属された嵩は順調に仕事をこなし、上司の評価も高かった。そんな嵩がついにのぶにプロポーズ。ウジウジしていた自分の背中をのぶの妹、蘭子(河合優実)が押してくれたと明かし、のぶが愛した亡き夫、次郎(中島歩)と、のぶのことが好きで戦死した弟、千尋(中沢元紀)のぶんも愛すると約束し、「僕が幸せにします。結婚してください」と求婚した。のぶは涙を流しながら「ふつつか者ですけんど、よろしゅうお願いします」と頭を下げた。
昭和23(1948)年、結婚した2人は中目黒の長屋に引っ越した。ある日、高知からのぶの家族が上京。寝る場所がなくなった嵩は、浮浪児の支援活動を続ける八木信之介(妻夫木聡)を頼った。三星に就職した嵩に、八木は「漫画は描かないのか?」「どうして就職なんてしたんだ?」と尋ねる。嵩はのぶを幸せにしたいと答えた。
嵩はのぶの家族が滞在している間、八木のところから出勤。ある日、会社に、のぶの母、羽多子(江口のりこ)が訪ねてきて、仕事が終わったら中目黒に帰ってくるよう頼んだ。羽多子が深刻そうにしていたため、嵩は結婚に反対されるのではと心配したが、それは無駄な心配で、家族は嵩に「のぶをもろうてくれてありがとう」などと感謝した。
朝田家、柳井家の女性陣が集結し、のぶと嵩の結婚のお祝い会が開かれた。にぎやかに宴会が進むなか、のぶの祖母、くら(浅田美代子)は、嵩に「長生きしてねえ」と頼んだ。愛する釜次(吉田鋼太郎)に先立たれたくらは、「生きてさえおりゃあ、貧乏でもえい」と声をかけた。そこに、お手洗いへ行った嵩の伯母、千代子(戸田菜穂)が天井に穴が空いていたと驚いた様子で戻ってくる。のぶが気の毒だと嘆く登美子に、のぶは笑顔で「私は幸せですき」と言った。
嵩はにぎやかな宴席を抜け出してひと息つく。追ってきたのぶは、天井の穴から星空を見上げた。2人は何が起きてもひっくり返らないものを探していこうと約束。のぶは「うち…嵩と会えて、ほんまによかった…」とつぶやいた。星空の下、嵩はのぶを抱きしめ、そっとキス。のぶは、嵩の肩にもたれかかった。
のぶの家族が高知に帰る日が来た。にぎやかに去っていく4人のなか、くらがふと足を止めて振り向き、のぶと嵩に「ありがとうと」と言って手を振った。くらは、夫婦として歩み出した2人をしっかりと見届け、釜次のもとへ旅立った。
本編終了後に流れた第19週「勇気の花」の予告は、情報がてんこ盛り。たくや、手嶌、嵩の高校時代の同期でメイコが思いを寄せる健太郎が長髪になってで登場。またそこに蘭子とメイコの姿もあることから、2人も上京するものと思われる。メイコはメイド姿で接客しており、たくやのピアノ伴奏で歌うシーンも。ベレー帽をかぶった手嶌を背後から嵩がのぞき込む場面も見られた。また、のぶと政治家、薪鉄子(戸田恵子)の間に何かが起きるようで、鉄子が「のぶさんみたいに、きれいごとばかり言いよれんがや」と漏らすカットで締めくられている。豪華な顔ぶれに視聴者も大興奮。SNSが早くも「え、ミセス大森さん出るやん。知らんかった」「『あんぱん』大森くんきたぁー」「辛島くん再登場、手嶌さんも!」「来週、健ちゃんも戻ってくる! にぎやかになりそう」「来週、ついに大森元貴に郷敦に健ちゃん(再び)!」などと盛り上がっている。
「あんぱん」とは?
人気アニメ「アンパンマン」の原作者として知られるやなせたかしさんと小松暢さんの夫婦をモデルにした朝ドラ。生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかったヒロインとその夫の人生を描く。脚本は中園ミホさん。主題歌「賜物」をRADWIMPSが歌い、「語り」を同局の林田理沙アナウンサーが務める。
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