「理解困難だったのに記憶に残る」
マグミクスが配信した「モヤァ…『スッキリしない最終回』を迎えた昭和ロボットアニメ 大人ですら理解不能だった?」という記事に、当時のリアルタイム視聴者からさまざまな想いが寄せられました。当時は理解困難だったものの、強烈な印象を残した作品への複雑な感情が浮き彫りとなっています。
元となる記事では、1983年から1984年にかけて放送された『超時空世紀オーガス』の衝撃的な最終回を紹介しました。主人公の「桂木桂」が時空修復のため過去の自分と対峙し、互いに引き金を引いた瞬間に物語が突然終了。その後は複数の「あり得る未来」が静止画で提示されるという、当時としては極めて前衛的な演出で幕を閉じました。明確な結末は示されず、視聴者の想像に委ねられたこの最終回は、リアルタイム視聴者に大きな困惑を与えました。
読者からは、当時の視聴体験についての具体的な証言が数多く寄せられています。東京では日曜日の午後2時に放送されており、「この時間帯は当時小学生だった自分たちは遊びをいったんやめて、友達の家で一緒に視聴していた」というコメントからは、当時番組を楽しみにしていた子供たちの情景が思い浮かびます。
しかし、作品の複雑さは子供には理解が困難でした。ある読者は「『アニメは子供が見るもの』で、『スポンサーが玩具を売る為のもの』だった時代に、複雑な世界観や設定」があったと振り返っています。別の読者も「子供番組としては異例の情報量」であり、「よく分からないアニメ」として当時認識されていたことを指摘しており、高度なSF設定が子供には難解過ぎたことがうかがえます。
とくに興味深いのは、大人になってからの再評価についてです。「大人になった今では、だいぶ見方が変わってそのメカ群がとてもかっこよく思える」「逆に今、大人目線で見ると、世界観もだが他に類を見ないロボットのデザインは特に秀逸だと思う」といった声が複数寄せられています。
最終回についても、「ラストに何パターンかのエンドシーンが映し出されましたが モームENDに一番泣けました」という具体的な感想や、「恋愛シュミレーションゲームの無い時代、メインヒロインのミムジィEND一択しかありえない時代にモームENDの可能性が示された事は画期的だったのではないでしょうか」という分析も見られ、当時としては革新的だった演出手法への理解が深まっています。
そのほかケーシー・ランキンによる主題歌に対する評価も多く見られ、OPテーマ「漂流〜スカイハリケーン〜」について「未来感があり、ワクワクした」、EDテーマ「心はジプシー」について「いまだに繰り返し聴いている」などのコメントが見受けられました。
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