「あんぱん」大森元貴 18歳学ランで初登場「朝ドラの洗礼」多忙も挑戦続ける原動力は「心は忙しくない」

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NHK連続テレビ小説「あんぱん」(月〜土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は4日、第91回が放送され、「Mrs. GREEN APPLE」の大森元貴(28)が初登場。今作がドラマ初出演となる。「アンパンマン」生みの親・やなせたかしさんとその妻・暢さんを描いた物語で演じるのは、「手のひらを太陽に」など誰もが知る名曲を数々生み出した作曲家・いずみたくさんがモデルのいせたくや。朝ドラ出演に加え、2015年のメジャーデビューから10周年となり多忙を極めるが、自身にとっては「心は全然忙しくない」という。新たなフィールドにも果敢に挑み続ける原動力は何なのか、大森に聞いた。(那須 日向子)

 注目の初登場シーンは18歳の学ラン姿。大森は、10歳下の役を演じたことに「プレッシャーはめちゃくちゃありました」と笑う。「でも僕、デビューが18歳なので、当時の気持ちや未来に対するワクワクをもう一回呼び起こして“18歳ってどうだったっけ?”と思い出と照らし合わせながら取り組みました。人生初学ランだったので新鮮でしたね」と語る。「戦争パートの後でフレッシュな青年が出てくるのは、ある種新しい時代を感じさせる登場だと思います。一方で戦後ということもあり、ノンデリカシーにならないようバランスを意識しました」

 フレッシュなたくやの登場は、悲しくも重要な戦争パートの後に差し込んだ希望の光とも言える。これから50代までを演じていく。「幅広い年齢を演じることは初めてで朝ドラの洗礼をくらっています(笑い)。“あれ、さっき何歳演じて、今回何歳演じるんだっけ?” と1日で演じる年齢が変わっていくのが面白いですよね。たくやはビジュアルが変化していくのですが、いろいろな衣装を着て一人の人生を生きていくのはやはり朝ドラならではの貴重な経験です」

 演じる役のモデルとなったいずみさんはCM音楽や映画・テレビ・ラジオの劇伴音楽を生涯で1万5000曲以上を作曲。やなせさん作詞「手のひらを太陽に」をはじめ「いい湯だな」、テレビ朝日系「徹子の部屋」テーマ曲、「明治 チョコレート」CM曲まで手掛けた。劇中では、ミュージカル「見上げてごらん夜の星を」の音楽を担当し、柳井嵩(北村匠海)と「手のひらを太陽に」の作曲を通して関わっていく。

 自身もいずみさんのように幅広く楽曲を手掛ける“ヒットメーカー”。昨年は新曲の5か月連続リリースが話題となり、今年に入っては「#真相をお話しします」で映画初出演にして主演を務めた。多忙を極めているように見えるが「確かにスケジュールを可視化すると忙しいのですが、心は全然忙しくないです」と意外な心境を明かす。「一つ一つが本当に楽しくて充実していますし、いろんな表現をする場があって楽しいです」

 忙しい中でもチャレンジし続ける原動力とは何なのか。「自分に自信がないので、“せっかく生きているなら楽しい方がいい”という気持ちで生きています。新たなことに挑戦させていただける機会をいただいたならば、精一杯の愛情でお返ししたいと率直な思いがモチベーションになっています」と力を込める。

 中でも「あんぱん」の撮影現場は「特別」だという。「音楽の現場にいても“早く『あんぱん』の撮影来ないかな”と、ふと考えることがあります。というのも朝ドラではカフェでの撮影が多いのですが、非日常を生きることが仕事になってしまって、プライベートではカフェとか全然行けないんです。だから“圧倒的な日常を描く”朝ドラの現場は凄く癒やされる空間です」。そんなリラックスできる朝ドラでの俳優業も日々の創作活動の原動力になっている。進化を続ける大森のこれからに注目し続けたい。

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