NHK連続テレビ小説「あんぱん」(月〜土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は5日、第92回が放送され、「Mrs. GREEN APPLE」の大森元貴(28)がピアノで「東京ブギウギ」を演奏した。自身が演じる、名作曲家・いずみたくさんモデルのいせたくやが「のど自慢」に出たいメイコ(原菜乃華)のため、練習につきあうシーン。実は「楽譜が読めない」といい、撮影に向け1週間ピアノを猛特訓。バンドでキーボードを担当する藤澤涼架(32)の力も借りたという。大森に奮闘の裏側を聞いた。(那須 日向子)
<以下、ネタバレあり>
たくやは「のど自慢」に出場したいメイコのためにピアノで“特別レッスン”。歌声に合わせ「東京ブギウギ」を伴奏した。見事な演奏だったが、実はその裏には猛練習の日々があった。
演奏シーンは撮影初日。「レコーディングからCM撮影までどんな時でも楽屋にピアノを用意してもらって、20秒でも時間があったら練習して詰め込んでいきました」と明かす大森。「ピアノ指導の先生の動画を見たり耳コピをしたり」と1週間みっちり練習した。というのも実は「楽譜が読めない」といい、独学。「ピアノで曲を作ることもあるのですが、僕はピアノ弾きではないので、演奏シーンがあるのを知って“ヤバイ”と(笑い)」
演奏した曲は2023年度後期朝ドラ「ブギウギ」のヒロイン・鈴子のモデルとなった笠置シヅ子の代表曲。「朝ドラも全部拝見して当時から好きだったので、“お、ブギウギだ”と思ってうれしかったです」
しかし難易度の高い一曲。メンバーでキーボードの藤澤涼架にも協力してもらった。「“これどうやって弾くの?”と聞いたら“これ1週間じゃ無理だよ”って言われました」と笑う。多忙な中、隙を見つけてはピアノに触れた。
そして迎えた撮影当日。「ドキドキだった」と語るが「いずみたくさんも、僕が知る限りピアノは独学だったと拝見したので、“これはもう史実通りだろう”と。難しい曲ですが、普段あまり人前で弾いてないからこそ楽しめました」
演じる役のモデルとなったいずみさんはCM音楽や映画・テレビ・ラジオの劇伴音楽を生涯で1万5000曲以上を作曲。やなせたかしさん作詞「手のひらを太陽に」をはじめ「いい湯だな」、テレビ朝日系「徹子の部屋」テーマ曲、「明治 チョコレート」CM曲まで手掛けた。劇中では、ミュージカル「見上げてごらん夜の星を」の音楽を担当し、やなせさんモデルの柳井嵩(北村匠海)と「手のひらを太陽に」の作曲を通して関わっていく。
共演した原の歌声については「凄く素敵でした」と絶賛。「ただ、本番始まる前に原さんが“ミセスのファンだ”って言ってくださって。“なんで本番前におっしゃるんだろう…間違えられない”と少しプレッシャーでした(笑い)。でも楽しかったです」と振り返る。多忙な中、たゆまぬ挑戦を続ける大森の新境地に注目だ。
「あんぱん」大森元貴 難曲「東京ブギウギ」ピアノ演奏の舞台裏 実は「楽譜読めない」1週間猛特訓
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