“キモカワの極致”グロテスクだけどかわいい“エイリアン”に観客衝撃「怪物の見た目なのに愛らしい」<星つなぎのエリオ>

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(左から)エリオ、グロードン
(左から)エリオ、グロードン / (C) 2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

劇場公開中のディズニー&ピクサー最新アニメーション「星つなぎのエリオ」。同作で主人公・エリオの親友となるエイリアンの少年・グロードンが話題となっている。一見すると、かなりグロテスクな見た目をしているが、声がかわいく心も優しい…“キモカワの極致”ともいえるキャラクターへの反響をストーリーと共に紹介する。(以下、ネタバレを含みます)

■エリオとグロードンの友情物語

主人公のエリオ(CV:川原瑛都)は両親を亡くしたひとりぼっちの少年。叔母・オルガ(CV:清野菜名)の下で暮らすことになるが寂しさを埋められず、この広い宇宙の星々のどこかに自分の居場所があると信じている。

そしてエイリアンの少年・グロードン(CV:佐藤大空)は“戦闘種族”を率いるグライゴン(CV:松山ケンイチ) を父に持つも、たくましく強い父や同種族のみんなと異なる自身の“気弱さ”に悩み孤独感を抱いている。

「星つなぎのエリオ」は、そんな“ひとりぼっち”の少年同士が宇宙で偶然出会い、冒険を通して親友となっていくファンタジーアドベンチャーだ。

宇宙を舞台にしたエリオとグロードンの冒険、親友となっていく過程がピクサーらしい美しくカラフルな映像で表現されており圧巻。

また、エリオの“親代わり”となってしまったオルガの葛藤も丁寧に描写されており、まさしく子どもから大人まで楽しめ、友情と愛情にホロリとさせられる感動作となっている。

ディズニー&ピクサー最新作「星つなぎのエリオ」は大人の心にも響く
ディズニー&ピクサー最新作「星つなぎのエリオ」は大人の心にも響く / (C) 2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

■グロテスク…だけどかわいい!

そんな本作で強烈な存在感を放っているのがグロードンだ。お世辞にもかわいい外見ではなく、イモムシやミミズ、もしくは“地上最強生物”ともいわれるクマムシのような姿で、大きな口の中には多数の歯がびっしりと…。率直に書くと、かわいいどころか“グロテスク”なルックスをしており、先行カットや予告映像でグロードンを見て抵抗を持った方もいるかもしれない。

しかし当然、このデザインはただの制作者の悪趣味ではない。キュートで万人に好かれる見た目のキャラを登場させることもできるピクサーが、本気で“キモい”外見をデザインしたからこそ、見た目で内面を理解するのは難しいという事実を見事に表現しており、優しい心とのギャップの激しさも相まって“キモカワ”さを強く印象に残している。

グロードンの日本版声優はドラマ「ライオンの隠れ家」(2024年、TBS系)で注目を浴びた子役・佐藤。彼の幼さを残す温かな声が、心優しいエイリアンの少年にぴったりだ。エリオに向けて発する「ずっと友だちが欲しかったんだ!」「そのままの君が好きだよ」などの素直なセリフは、きっと心に響くはず。

本作を鑑賞した観客からもSNSで「実際に喋って動いているとかわいい」「クマムシのような怪物の見た目なのにグロードンがとにかく愛らしい」「子供向け作品にしては攻めまくっているグロードンのデザインが秀逸」「グロードンという一見キモいキャラクターを完全に可愛く描写できたのはディズニー(ピクサー)の底力を感じた」「(見る前は買わないと思ったけど)見終わったらグッズ買ってしまった」などグロードンに関するコメントが多く投稿されている。

これら以外の感想でも、初見では気持ち悪く感じたからこそギャップの魅力にやられたという声が多い。一方で、分かりやすいキュートな造形ではないため、映画館に足を運ばせる訴求力は弱いかもしれない。未鑑賞の方、鑑賞済みの方、それぞれのグロードンに対する感想をぜひ聞きたいところだ。

映画「星つなぎのエリオ」は劇場公開中、ピクサー過去作はディズニープラスで配信中。


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