タレント伊集院光(57)が11日深夜放送のTBSラジオ「伊集院光 月曜JUNK 深夜の馬鹿力」(月曜深夜1時)に生出演。暴力行為をめぐって広陵(広島)が10日、第107回全国高校野球選手権大会の出場を辞退した件について私見を述べた。
冒頭トークで広陵の暴力問題を取り上げた。「甲子園。いろんな人のいろんな立場とかさ、立場じゃなくてもさ、その人の趣向好みみたいなもんでさ、見方って変わるから、とりあえずは伊集院光はめちゃめちゃ高校野球が好きで。でいって、そういうバイアスは皆さんで取り除いてほしいんですけど」と前置きした。
「暴力事件がありましたみたいなことから、その被害者の部員のご家族の方が、SNSに納得いってないっていう話を上げて。こういうことがありましたっていうのを上げて。そこからこう、いろんなところに広がって。で、もう甲子園に出てるんだけども、そこから辞退みたいな。1回戦も終わってるんだけど、そこから出場辞退っていう話になってますけど」と状況を説明した。
「まず何よりなんですけど、野球部がとか、甲子園がとかじゃなくて、もう事件じゃん、実際。事件で。俺、ずっと思うんだけど、その学校で起こってることをいじめみたいな。いじめっていう言葉の響きも、もうすでに重いものにはなってるけれども、暴行事件だから。暴行事件だから、学校が自分たちで解決できると思ったりとか。高野連が解決できるって思うことが、もうおごりだと思うんだよね。普通にこれは野球を離れても、いじめとかもう学校で解決できないから、警察入れた方がいいよって思うんだよ。第三者委員会とかそういうことでもなくて、ちゃんと警察の捜査入れればって思うんだよね」と主張した。
そして「高野連の言い草とか、建前で。一応高野連も学校も声明を出して。暴力を根絶したい。で、暴力を根絶したいからっていう建前を言うけど。だったら高野連はこういう内部告発歓迎って言えよっていう。そういうことじゃん。何が正しいとかは…あの自分が何が正しいと思ってるみたいなことは、ちょっと控えます。控えますけど。今回、高野連が暴力を排除するべきだと。でいって辞退の申し出があったことを受けますっていう話をするってことは、この大会中に他のチームの『自分もこういうことがありました』っていう告発がSNSなりであった時に、どうするのか腹くくってんだろうなっていうのをすごく思うんですよ」と語った。
「すごい劇薬だから正しいかどうかちょっと別ね。劇薬で今回結果的になんかね、そのSNSの中にも正義の人、正義だと思い込んでいる人、そうじゃない人、やじ馬、いろんなグラデーションがあるから。ここにもそんなに味方はしたくないんだけれども。少なくとも、今回こういうことになったっていうことは、高野連はこういうことがあると、甲子園に出られなくなっちゃうんだよっていうことが、みんなの中にできていくと。暴力を振るうっていうケースは少なくなっていくと思うんですよ。もちろんここから、いろんなことを解明しなきゃいけないけど」と話を進めた。
「で、それをよしとするっていうことは、明日にも新たな告発があった時に、お前ら動くんだろうなっていうのは、すごく思うかな。で、面白くなる要素はゼロです。はい」と断言した。
そして「考えられることの1つで緊急的にきちんとしておいてほしいなと思うのは、その被害者の子のケアみたいなことをしてほしいかな。恐らく名門校に入って、何かトラブルになって少なくとも今、その野球部にいないとか、その学校にいないというところまでは、本当だとすると。ある意味、野球人生が人質に取られているような状況で、恐らく今まで黙ってたと思うし。その周りの人が、それはどうしても許せなくて、SNSに上げたことかもしれないけれども。今、その被害者の子がどういう気持ちでこのてん末の中にいるのかっていうことは、ちょっと考えてあげないとっていう気はするかな。まぁ、いっぱい言葉が足りない。大変申し訳ないけどね。大変申し訳よ。ないけれども」と続けた。
「これから先こういうことは起きていくと思うんです。みんなが黙ってきたみたいな言葉、SNSやネットの発達でなくなっていくし。でいて、それが事実の部分と尾ひれの部分も合わせて転がっていって、僕からしたら、そういう人たちがいるとより解決しないんだけどねっていう。正義の名を借りたリンチみたいのをやり始める人たちも、これから増えると思うんですけど。それに対して学校も。それからその高野連も。覚悟を持って、挑む、挑むんでしょうねっていう。あなたたちがしている宣言はそれですからねっていうのはすごく思うので。高野連や主催する朝日新聞は勇気を持って内部告発をするようにっていうキャンペーンをするべきですよ。それをやる覚悟がないのに、中途半端なことを言うのを建前だけで何にもやんないということだ、と思うね」と語った。その後、自身が甲子園に行き、観戦した話を展開した。
Comments