NHK連続テレビ小説「あんぱん」(月〜土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は14日、第99回が放送され、「Mrs. GREEN APPLE」の大森元貴(28)演じるいせたくやが「見上げてごらん夜の星を」をアカペラ歌唱。大きな反響を呼んだ。たくやは、やなせたかしさん作詞「手のひらを太陽に」をはじめ生涯で1万5000曲以上を作曲したいずみたくさんがモデル。大森に、歌唱シーンの舞台裏について聞いた。(那須 日向子)
<以下、ネタバレあり>
柳井嵩(北村匠海)が舞台美術を担当するミュージカルでたくやは音楽を担当。最後のリハーサルで「見上げてごらん夜の星を」をアカペラで歌唱するシーンは視聴者の間で大きな話題を呼んだ。
「ほぼ一発取りだった」という歌唱シーン。Mrs. GREEN APPLEの時とは違って低いキーで歌うなど、歌手としてではなく、あくまで一人の作曲家であることを意識した。「たくやは歌手ではないですし、大森元貴が歌っているわけではないという線引きは気を付けました。純粋に音楽が好きな青年が、歌うことで劇団員にはっぱをかけるシーン。普段の歌を歌う現場とはマインドが違いました」。演じるにあたって細心の注意を払う。「自分が歌うことが目立つと作品の邪魔になるなと思い、監督や匠海君にも“繊細に描きたい”と話しました」
「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」シリーズなどの中園ミホ氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算112作目。「アンパンマン」の生みの親・やなせさんと妻・暢さんをモデルに描いた物語でドラマ初出演にして朝ドラデビューを果たした。台本を見て歌唱シーンがあると知り「中園先生にやられたなと…(笑い)」と正直な思いを明かす。
朝一番での撮影。ストレッチで喉の調子を整え臨んだ。「何万人の前で歌うのと、現場の数十人の前で歌うのはまた違った緊張がありました。キーとなるシーンなので撮り終えた達成感は大きいです」と充実感をにじませる。
実はこのシーン、いずみさんのご親族が見学。感激し涙を流していたという。「いずみ先生のとても近くにいらっしゃった方から、“いせたくやの在り方”を認めていただけた気がして感無量でしたね。ほっとしました」と目を細める。大森が真摯に向き合ったたくやから目が離せない。
「あんぱん」大森元貴、「見上げてごらん夜の星を」アカペラ歌唱は「ほぼ一発」語る裏側…いずみ氏親族は涙
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