松本幸四郎、市川染五郎親子 菅原伝授手習鑑へ意気込み 息子染五郎の“三つ子コンプリート”に父は嫉妬

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 歌舞伎俳優の松本幸四郎(52)が22日、都内で、出演する「秀山祭九月大歌舞伎」(9月2日初日、東京・歌舞伎座)の製作発表を行った。同公演では歌舞伎3大狂言の一つ「菅原伝授手習鑑」を昼夜にわたり通し上演する。

 幸四郎は人間国宝片岡仁左衛門(81)が当たり役とする大役菅丞相に初めて挑戦。仁左衛門は同役を演じるにあたり、祖父や父にならい、稽古から千秋楽まで肉食や飲酒などを控える精進潔斎(しょうじんけっさい)を行っている。同じ取り組みを行うかを問われた幸四郎は「牛の話は知っていたので覚悟はある。馬と鳥と豚とラムチョップぐらいにしようかな。お酒もあるのは少々戸惑っています」と苦笑しながら語った。

 息子の市川染五郎(20)は「筆法伝授」「寺子屋」の武部源蔵、「車引」の梅王丸という2つの大役を20歳の若さで勤める。特に源蔵は歌舞伎座公演では史上最年少となる。他にも梅王丸を演じることで作品に登場する三つ子の舎人(とねり)全てを演じることになる。その快挙に本人も「経験としては三つ子コンプリートです。ようやくスタートラインに立てた」と笑った。

 一方、父幸四郎は三男桜丸だけ演じておらず不満な様子。「俺は桜丸やってない」と染五郎に言い放ち、すかさず染五郎は「すみません、父より先に」と応戦。報道陣の笑いを誘った。

 源蔵について染五郎は「5歳の時に前の歌舞伎座で(菅丞相の息子)菅秀才を勤めました。そこからたった15年で武部源蔵ができるのは信じられないこと。教わったことにきっちり取り組みたい」と意気込みを口にした。ここでも幸四郎が「菅秀才も僕、やってない」と横やりを入れ、会場は笑いに包まれた。父のちゃちゃに「(年齢的に)もう無理だと思います」と軽口で返し、親子の仲の良さをうかがわせた。

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