プロ野球選手にレーサー、落語家 日大三は人材の宝庫? 夏の甲子園

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インタビューに答える片山右京さん=東京都中央区で2019年9月3日、滝川大貴撮影 拡大
インタビューに答える片山右京さん=東京都中央区で2019年9月3日、滝川大貴撮影

 全国高校野球選手権大会は第15日の23日、阪神甲子園球場で決勝があり、日大三(西東京)は沖縄尚学戦に臨む。

 準決勝で県岐阜商を延長戦の末に破った日大三は、甲子園大会で過去に春1回、夏2回の優勝を誇る高校野球界の名門校。プロ野球選手だけでなく、レーサーや落語家など多彩な人材を輩出している。

 東京都町田市にある校舎は町田駅からバスで約20分の場所にある。スポーツだけではなく、成績上位者が国公立大や難関私学を目指す「特進クラス」も設置されている。

 プロ野球解説者としても著名な関根潤三さん(故人)をはじめ、現役では山崎福也投手(日本ハム)や坂倉将吾選手(広島)ら、幾多のプロ野球選手が生まれた。野球界以外も元F1ドライバーの片山右京さん、落語家の立川志らくさんら、多彩な人材を輩出している。

 野球部は1929年に創部した。甲子園初出場は、春夏ともに日大三中時代の38年だった。春は71年、夏は2001年と11年に優勝。夏は今年、春の出場回数に並ぶ20回目の出場を果たし、準決勝に勝利して甲子園で春夏通算60勝に到達した。

大学の落研時代のエピソードを語る立川志らくさん=東京都千代田区有楽町のよみうりホールで2021年12月25日、佐野格撮影 拡大
大学の落研時代のエピソードを語る立川志らくさん=東京都千代田区有楽町のよみうりホールで2021年12月25日、佐野格撮影

 野球部は、選手が競技に打ち込める環境が整う。校舎と同じ敷地内にある野球場は応援スタンドが設置され、ほとんどの選手が暮らす合宿所や室内練習場も併設されている。

 合宿所の大浴場は、小倉全由前監督や三木有造監督も選手と一緒に入り、コミュニケーションを深める場になってきた。

 年末の約2週間の強化合宿が伝統で、体力トレーニングを中心に休みなく練習し、心身を追い込んでいる。

 スタンドで吹奏楽部の演奏を楽しむファンも多い。全国レベルの大会に出場しており、多彩なオリジナル曲がある。ツインドラムの軽快で迫力あるビートは、アルプススタンドを盛り上げる。

 得点の好機で流れ始めるチャンステーマ「Chance」は吹奏楽部の卒業生で、NHK交響楽団の打楽器奏者・竹島悟史さんが作曲した。

 優勝時に演奏される「第一応援歌」や決勝戦の最後の攻撃時に流れる「第二応援歌」などもある。【川村咲平】

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