女優の今田美桜がヒロイン柳井のぶを演じるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(総合ほか)第107回が26日に放送される。雑貨店「九州コットンセンター」の社長、八木信之介(妻夫木聡)は、のぶの夫、嵩(北村匠海)が書いた詩を絶賛。彼が書いた詩とイラストが入った陶器の販売を思いつく。すると…。
第22週「愛するカタチ」(第106〜110回)振り返り
昭和41 (1966)年、嵩は「あんぱんを配る太ったおじさん」の絵が認めてもらえず落ち込んでいた。出版社に持ち込んだが、ボロカスに言われたという。義弟の辛島健太郎(高橋文哉)と作曲家のいせたくや(大森元貴)もその見た目が受け入れられず、お腹を空かせている人にアンパンを配るというコンセプトも理解できない。嵩はどうせ自分が作るキャラクターは売れないと不貞腐れたが、のぶだけはその絵が好きだと言ってくれた。
そんななか、カフェで健太郎の妻、メイコ(原菜乃華)と鉢合わせた嵩は、会ったことをのぶに内緒にしてほしいと頼んだ。その後、のぶの誕生日会が行われ、お祝いに来たメイコは、同局で忙しく働く健太郎のことを愚痴り、嵩も外で何をしているかわからないとし、のぶを「そんなに信じ切っちょって、大丈夫?」とあおった。不安がるのぶに、以前、嵩が喫茶店で女性とコソコソ内緒話していたことを告げ口し、嵩から口止めされたと教えた。のぶが動揺を隠せずにいるところに嵩が帰宅。のぶに「ぼくのまんが詩集」という本を渡した。義妹の朝田蘭子(河合優実)に知り合いの編集者を紹介してもらい、自費出版したという。喫茶店で会っていた女性はその相手だった。嵩は「周りの大事な人たちと、いつもそばにいてくれるのぶちゃんのことを思って書いたんだ」と説明。のぶは最高のプレゼントだと喜んだ。
八木も嵩の詩集を読んでいた。八木は嵩の詩をわかりやすいとほめ、「美しいものを美しいと思う心、悲しみに寄り添う心。(戦地で描いた)紙芝居もそうだったが、実にお前らしい。これはすべての人の心に響く抒情詩だ」と大絶賛。これからももっと詩を書けと背中を押し、湯呑などに嵩の詩や絵を入れて売ると前のめりになった。
「あんぱん」第107回あらすじ
八木のひらめきで嵩の詩とイラストが入った陶器のグッズは追加注文がくるほど売れていた。それでももっと詩を書けと言う八木に、のぶは、嵩は漫画家なのでそんなに詩は書けないと反論してしまう。そんなのぶに、嵩は言葉がどんどん浮かんでくるから大丈夫だと言って詩を書き続ける。嵩の詩の才能に確信を持った八木は、自分の会社で出版部を作り、嵩に詩集を出そうと声をかける。
「あんぱん」とは?
人気アニメ「アンパンマン」の原作者として知られるやなせさんと小松暢さんの夫婦をモデルにした朝ドラ。生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかったヒロインとその夫の人生を描く。脚本は中園ミホさん。主題歌「賜物」をRADWIMPSが歌い、「語り」を同局の林田理沙アナウンサーが務める。
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