8月27日放送のNHK連続テレビ小説『あんぱん』第108話をめぐって、ネット上で議論が巻き起こっている。
嵩(北村匠海)の詩集は女性のみならず広い支持を集め、重版が決定する。ファンレターは嵩とのぶ(今田美桜)の自宅にも届き、そのなかには小学生の女の子からのものも。嵩がその葉書を手に取ると、「この少女のハガキが、嵩の心をかき乱すきっかけとなるのです」というナレーションが。最後に大写しになったハガキには「中里佳保」という名前が書かれていた。
するとXには
《お手紙を送った小学生の女の子は、あんぱん脚本家の中園ミホさんかな?どんなやり取りをしていたのか知りたかったから、楽しみ》
《脚本家御本人のエピソードも入るなんて胸熱!》
などの声が。Xでは「中園ミホ」がトレンド入りした。
「『あんぱん』の脚本を手掛けている中園ミホさんは、子どものときやなせたかしさんと文通をするなど交流がありました。『あんぱん』の公式サイトでは、10歳のころ父を亡くし辛かったとき、母親がやなせさんの詩集を買ってきて、その詩に救われたこと、手紙を送ると返事をもらって文通が始まったことなどを明かしています。中園さんは、8月11日に放送されたNHK『ファミリーヒストリー』でもそのお話をされていました。
ハガキの『中里佳保』という名前からも、自身をモデルとした少女が登場することになるようです」(テレビウオッチャー)
だが、「脚本家自身がドラマに登場」することに、Xではこんな声も。
《佳保と言う子が脚本家の人なのか葉書書いた女の子、この事を自慢したい為に引き受けたのか。公私混同が過ぎるわ》
《1枚の葉書が心をかき乱す?なんですかそれは どんだけ自分が主人公なんですか》
《朝ドラが脚本家先生のジャイアンワンマンショーになってしまった予感》
《脚本家による私物化・朝ドラとして、黒歴史に残るとは、思わなんだわ…orz》
など、否定的な意見が大半を占めているのだ。
「8月26日放送回も17.0%をマークし、『あんぱん』の視聴率は好調です。しかし、後半になってつまらなくなったという意見が多くみられます。なぜやなせさんではなく奥さんを主人公にしたのか、フィクション部分が多すぎる、やなせさんの創作の過程が疎かにされているなどの批判が目立ちます。そうした流れのなかで、脚本家が自身をモデルとした人物を登場させることに、苛立ちをおぼえる人が多いのでは」(同前)
心をかき乱されたのは、視聴者の方だったようだ。
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