ここ最近、アーティストのタトゥーが話題となっている。発端は、あいみょんの二の腕にタトゥーが “チラ見え” したことだった。
「8月に発売された女性ファッション誌『GINZA』の公式サイトで、あいみょんさんが巻頭特集に登場することが告知され、表紙も公開されました。表紙の写真では、あいみょんさんの左腕の二の腕にタトゥーが入っているように見え、SNSでは『ガッカリ』といった感想が少なからず寄せられたんです。
一方、あいみょんさんは、読者からこうした意見があがっていることを気にする様子もなく、その後も自身のInstagramにタトゥーの入った腕の写真を投稿しています。
また、音楽ユニット『YOASOBI』も、8月20日にテレビ静岡の『ただいま!テレビ』のインタビューを受けた際の写真を、番組の公式Xが公開したところ、コンポーザーのAyaseさんの首から腕にビッシリ入ったタトゥーが注目されました。
最近はタトゥーを披露する芸能人も増えていますが、まだ難色を示す人も多く、そのたびに物議を醸すことになるのです」(芸能記者)
特に問題になるのは、地上波だろう。実際、タトゥーのあるアーティストがテレビに出ることに嫌悪感を示す視聴者はまだまだ多く、SNSでは「タトゥーがあることで『NHK紅白歌合戦』もオファーしづらいのでは」といったコメントが散見される。
では、タレントをキャスティングするテレビ側は、この状況をどう考えているのだろうか。とあるキー局社員に話を聞いた。
「タトゥーのある人物を番組に出演させづらいとか、そういうことは、とくにありません。アーティストに関してはOK、お笑い芸人、タレントに関してはNGな感じです。少なくとも、テレビ局側から各タレント事務所へ “タトゥーNG” は申し出ていないんです」
とはいえ、テレビ局側もタトゥーへの “配慮” を示すことはある。別の局員が続ける。
「スポンサーなどは世間体を気にするので、そういういう点からお笑い芸人、タレントさんに関しては、事務所とも相談のうえ『肌を露出しない洋服を着る』『メイク、ファンデーションなどでその部分を隠す』などで対応してもらいます。
敬遠されているのは、公衆浴場、サウナ、海のシーン。タトゥーありのタレントでしか企画が成立しない場合を除いて、タトゥーなしの方にお願いしています。
以前に比べ、視聴者もタトゥーに対する嫌悪感は弱まったようで、クレームが寄せられることも減っている印象です。強いてあげるとすれば、一部の高齢者、子どもから『怖い』という声があるくらいですかね」
意外にもテレビ局側は、なかば肯定的なスタンスのようだ。「アーティストがOK」ならば、紅白歌合戦をはじめ、歌番組のスタッフは気にせずオファーできるのかもしれない。
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