「あんぱん」一度は撮了も“育ての母”千代子・戸田菜穂“再登場30秒”のワケ「本番前から涙」CP絶賛

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 女優の今田美桜(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月〜土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は29日、第110回が放送され、柳井嵩(北村匠海)のラジオドラマ「やさしいライオン」の誕生が描かれた。女優の戸田菜穂(51)が好演してきた伯母・柳井千代子が第18週・第90回(8月1日)以来4週ぶりの再登場。制作統括の倉崎憲チーフ・プロデューサー(CP)に舞台裏を聞いた。

 <※以下、ネタバレ有>

 「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」シリーズなどのヒット作を放ち続ける中園ミホ氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算112作目。国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかし氏と妻・暢さんをモデルに、戦争に翻弄されながら激動の時代を生き抜き、「逆転しない正義」にたどり着く柳井夫妻、のぶと嵩の軌跡を描く。

 第110回は1967年(昭和42年)5月、柳井のぶ(今田美桜)と柳井嵩(北村匠海)は東京・四谷のマンションに引っ越し。朝田羽多子(江口のりこ)と同居生活を始める。そして、電話に出た羽多子が、嵩へのラジオドラマ脚本の依頼を受けてしまう…という展開。

 締切は翌日朝まで。大至急のオファーだった。

 「お母ちゃん…」。嵩は机の引き出しから「ライオンのブルブル」と「犬のムクムク」の絵を取り出し、以前書いた短編ラジオドラマをアレンジしようと思いついた。

 タイトルは「やさしいライオン」。母親を失った赤ちゃんのライオンと、子どもを失ったお母さん犬の物語。

 成長したブルブルは動物園に売られてしまい、ムクムクと別れ。サーカス団に入り、人気者となったが、ある夜、懐かしい子守歌が聞こえてくる。それは育ての母の声だった…。

 嵩は“2人の母”柳井千代子(戸田菜穂)と登美子(松嶋菜々子)が「このドラマを聴いたら、どう思うかな…。傷つくんじゃないかな…」と躊躇(ちゅうちょ)。のぶは「書きたいと思うなら、書いた方がえいで。今がその時やないが」と背中を押した。

 嵩は一晩で30分のラジオドラマを書き上げた。オンエアは八木信之介(妻夫木聡)、朝田蘭子(河合優実)、登美子、千代子、手嶌治虫(眞栄田郷敦)の耳にも届く。嵩は結末を変更した。

 「やさしいライオン」は1967年(昭和42年)に文化放送でラジオドラマとして放送され、1969年(昭和44年)にはフレーベル館から絵本が刊行。やなせ氏の絵本作家デビュー作となり、1970年(昭和45年)にはやなせ氏自身が監督・脚本を務め、アニメーション映画として公開された。

 今回は、ラジオドラマ誕生に千代子と登美子を重ねる今作オリジナルの展開となった。

 柳井寛(竹野内豊)の妻、嵩と柳井千尋(中沢元紀)の育ての母として、愛情深い女性像を体現した戸田。実は、朝田家と柳井家の女性陣が集結したのぶと嵩の結婚祝賀会(第90回)をもって、いったんクランクアップしていた。

 倉崎CPは「『やさしいライオン』のエピソードは描く予定だったので、戸田さんには『もしかすると、もう一度、スタジオにお越しいただくかもしれません』とお伝えしていて。『あんぱん』の現場に愛着を持ってくださっていて、もともとご自身が『やさしいライオン』もお好きということもあって、短いシーンでしたが、再登場が実現しました。本番前から気持ちがあふれて涙を流されていて、あらためて心がきれいな方だと実感しました」。30秒強の再登場に感謝した。

 戸田は93年度前期「ええにょぼ」、松嶋は96年度前期「ひまわり」のヒロイン。「実母と伯母を両方ヒロイン経験者にするのもアリと考えたのと、チーフ演出の柳川強監督と過去の作品でご一緒されていて、戸田菜穂さんへの信頼が厚かったこともあります。菜穂さん自身も本当に人柄が素敵で温かい人で、現場でも愛されていました。人知れず涙する嵩の出征シーン、寛を亡くした後の羽多子との献杯シーンは、我々も胸打たれました」と絶賛した。

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