フジテレビお昼の情報ワイド枠が復活
10月からフジテレビの15時台がワイドショーになる──。
『デイリー新潮』が7月20日に報じたところによると、系列の関西テレビ(以下、カンテレ)が’23年10月から放送開始し、現在フジテレビ系列の16局にネットされている『旬感LIVE とれたてっ!』(以下『とれたてっ!』)が、ついにフジテレビで放送されるという。
「現在は、フジテレビの14時台と15時台はドラマの再放送枠です。’20年9月までは安藤優子(66)さんがキャスターを務めた『直撃LIVEグッディ!』を放送していました。『旬感LIVE とれたてっ!』とタイトルが酷似していることでもわかるように、元・日本テレビの人気アナウンサー、青木源太アナ(42)をMCに据えた当初から、フジテレビでも放送されると思われていました。
その流れにストップをかけたのはバラエティ路線でフジテレビに元気を取り戻したかった当時の社長、港浩一氏(73)だったといわれています。港さんは、かつて『バイキング』や『バイキングMORE』を放送していた枠で『ぽかぽか』をスタートさせ、『面白いよね?』『面白いでしょ?』『いずれ数字は上がっていくと思うよ』が口癖でしたからね」(情報制作ディレクター)
だが、『ぽかぽか』の視聴率は、現在も1〜2%台を行ったり来たりしており、一部には今年9月いっぱいで終了するのではないかとの報道も出ている。
「結局、港氏は社長を辞任し、フジテレビ社内では『バラエティ番組はもう増えることはないだろう』ともっぱらの噂です。出演する芸人たちの間でもその流れを不安視する声が上がっていたのです。そうしたなか、『とれたてっ!』が始まるということで、期待の声が一気に高まっています。それに、MCが青木アナということもあり、フジテレビと『STARTO ENTERTAIMENT社(以下、STARTO社)』との蜜月がまた始まるのではないかとの見方も出ています」(放送作家)
6月いっぱいで社長を辞任した福田淳氏(60)に代わってSTARTO社の新社長になったのは、テレビ西日本の社長だった鈴木克明氏(67)である。フジテレビ在籍時代は『めざましテレビ』の初代プロデューサーを務め、その後、編成制作局長や専務を歴任している。
STARTO社のタレントがコメンテーターになる可能性も
「青木源太アナは日テレ在籍時代から、旧ジャニーズ事務所のタレントのファンを公言していました。自分でチケットを買ってコンサートに行っていたという青木アナのことは、女性ファンたちも認めていました。実は青木アナが日テレを辞めてフリーになったのは、旧ジャニーズのタレントが出てくる映画やCMのイベントの司会を、いずれはしたいという目標があったためだったんです。日テレの局アナでは、同局が制作するドラマや、制作委員会に名を連ねる映画の完成披露試写会なら司会ができるかもしれませんが、CMやイベントは無理ですからね」(テレビ誌デスク)
だが、新型コロナウイルスの流行や、故・ジャニー喜多川氏の性加害問題により、旧ジャニーズ事務所のタレントの仕事は激減。その結果、青木アナは、関西テレビからのオファーを引き受けたといわれている。青木アナについて芸能ジャーナリストの佐々木博之氏は次のように評価する。
「これまでにも祝日に特番として『とれたてっ!』がフジテレビで放送されることが何度かありました。そういうときは、在京局のアナウンサーだった青木アナも通常よりテンション高めで張り切っていましたね。でも、そこからフジテレビでネットされるまでに2年もかかってしまいました。ただ、それは東京カラーが色濃かった青木アナが、キャラの強いコメンテーターに慣れるためには必要な期間だったと思います。
そんな青木アナですが、いまでは吉本の芸人らとも丁々発止のやり取りをしています。最近はそれほどでもなくなりましたかが、東京の人はベタベタの関西人を避ける傾向にありましたから、関西、関東で人気の青木アナは適役なんじゃないでしょうか。何より、STARTO社のタレントと青木アナとの結びつきをフジテレビは“強み”だと認識しています。15時台だけとはいえ、フジテレビでもネットされるとなれば、番宣ゲストとしてSTARTO社のタレントが出演しやすくなるでしょうし『なにわ男子』や『Aぇ! group』など関西勢のメンバーが『とれたてっ!』のコメンテーターになる可能性も十分考えられます」
フジテレビがネットするとなれば、同アナのスマートさや東京のトレンドに精通しているキャラクターが活かされるうえ、何より、フジテレビと再び蜜月となりつつあるSTARTO社も『とれたてっ!』を重要視する可能性が高い。
青木アナはフジ再生に一役買うことができるのだろうか。期待したい。
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