女優の今田美桜がヒロイン若松のぶを演じるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(総合など)の第90回が8月1日、放送される。のぶと柳井嵩(北村匠海)が結婚することになり、両家の女性陣が集結し、結婚お祝い会が開かれる。
「あんぱん」第18週「ふたりしてあるく 今がしあわせ」(第86〜90回)振り返り(ネタバレ)
のぶと嵩が気持ちを確かめ合って3カ月後、のぶは代議士、薪鉄子(戸田恵子)の選挙応援で高知に戻るが、嵩と話す時間はわずかだった。その後、突然、東京にいるのぶの前に嵩が現れ、高知新報を辞め上京したことを報告。東京で漫画を思いっきり描きたいという嵩をのぶも応援した。そんな2人の前に、嵩の母、登美子(松嶋菜々子)が現れ、漫画で生計を立てたいという息子の考えに猛反対。しっかりした仕事に就き、妻を安心させるのが男の努めと迫り、嵩に、三星百貨店の採用試験を受けさせた。嵩は無事試験に合格。報告を受けたのぶは複雑そうな表情を浮かべるが、嵩は「どんなに忙しくても漫画は描く」と約束し、のぶを安心させた。
三星で宣伝部に配属された嵩は仕事も順調で、中目黒の長屋を借りられることになった。そして、のぶにプロポーズしようとした矢先、登美子が再び現れ、嵩がまだプロポーズしていないと知って驚く。嵩は、亡き夫、次郎(中島歩)の写真を片づけていたのぶに気づいていたと語り、次郎を愛し結婚したのぶを前よりも好きになったと打ち明ける。そして、戦死した弟の千尋(中沢元紀)も、のぶのことが好きだったと告白。自分の背中をのぶの妹、蘭子(河合優実)が押してくれたと伝えた嵩は、登美子に「2人きりにして欲しい」と頼んだ。そして「いつもまっすぐ、ひたむきに走るのぶちゃんのこと、子供のころからずっと愛しています。千尋の分も次郎さんの分も…。僕が幸せにします。結婚してください」とプロポーズ。のぶは涙で顔を濡らし、「ふつつか者ですけんど、よろしゅうお願いします」と頭を下げた。
昭和23(1948)年、のぶと嵩は中目黒の新居に引っ越し。共同の手洗いの天井には穴が空いており、のぶは、雨に濡れて戻ってきた嵩の髪を笑いながら拭いてあげた。
そんななか、のぶの家族、母の羽多子(江口のりこ)、祖母のくら(浅田美代子)、妹の蘭子とメイコ(原菜乃華)が東京に遊びに来た。蘭子は映画館に、くらは歌舞伎、メイコは「素人のど自慢大会」の収録を見にいきたいと声を弾ませた。
4人の訪問で居場所がなくなった嵩は、浮浪児の支援活動をする八木信之介(妻夫木聡)を頼った。三星に就職した嵩に、八木は「漫画は描かないのか?」と尋ね、手嶌治虫を話題に出した。嵩は、手嶌を天才とたたえ、彼の作品を見ると焦りを感じ、早く漫画を描きたいと思うようになると述べた。「じゃあ、どうして就職なんてしたんだ?」。嵩はのぶを幸せにしたいと答えたうえで「八木さんは、家族はいるんですか?」と尋ねた。八木は暗い表情で「いたよ…」とつぶやいた。
後日、羽多子が三星を訪れ、嵩に、仕事が終わったら中目黒に帰ってくるよう頼んだ。嵩は、羽多子が深刻そうな顔だったと振り返り、のぶの家族が結婚に反対しているのではと不安を募らせたが、それは杞憂に終わった。羽多子は、帰宅した嵩に「のぶをもらってくれてありがとう」と感謝。まさかのサプライズにのぶは「みんなありがとう」と言って涙をこらえた。
「あんぱん」第90回あらすじ
朝田家、柳井家の女性陣が集結し、のぶと嵩の結婚のお祝い会が開かれる。にぎやかに宴会が進むなか、お手洗いへ行った嵩の伯母、千代子(戸田菜穂)が天井に穴が空いていたと驚いた様子で戻ってくる。のぶが気の毒だと嘆く登美子に、「私は幸せ」と言うのぶ。その後、嵩は宴席を抜け出してひと息つく。追ってきたのぶは、天井の穴から星空を見上げながら「うち、嵩と会えて、ほんまによかった…」と優しく話しかける。
「あんぱん」とは?
人気アニメ「アンパンマン」の原作者として知られるやなせたかしさんと小松暢さんの夫婦をモデルにした朝ドラ。生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかったヒロインとその夫の人生を描く。脚本は中園ミホさん。主題歌「賜物」をRADWIMPSが歌い、「語り」を同局の林田理沙アナウンサーが務める。
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