〈 早稲田卒→23歳でブレイク→会社員との兼業も…にゃんこスター・アンゴラ村長(31)が“焦らなくなった”理由「私が80歳で縄跳びしてたら面白い気がするって思ったんです」 〉から続く
お笑いコンビ・にゃんこスターのアンゴラ村長さん。7月16日に写真集『標準体型』(講談社)を発売したアンゴラ村長さんが「普通でいい」にたどりつくまでの道のり、現在の思いとは? ライターの西澤千央さんが話を聞いた。

にゃんこスターのアンゴラ村長さん ©橋本篤/文藝春秋
昨年はデジタル写真集『151センチ、48キロ』(講談社)を発売。初めに写真集の話を聞いたときは「面白そうだからやってみようかな」「でも7冊しか売れないだろうな」と思っていたという。
だが、本人の予想に反して異例のヒットを記録。大きな反響があった。「『え? 今まで自分が住んでいた世界と一緒の話?』って(笑)。アンゴラ村長の写真集に二千円を出す人がこの世にいるという、その驚きでした」と当時の心境を明かす。
「『芸人に新しい文化を持ち込みやがって』みたいに思われてるんじゃないかなって不安もあったんですけど、でも、オダウエダの小田(結希)さんが『素敵だし、自分ができることは全部やったほうがいい』って言ってくれたんですよ。あと『ちゃんと新ネタを毎月作ってるんだから大丈夫』って」
“ありのまま”写真集への挑戦で自信がついた
身長・体重も公表し、“ありのまま”で臨んだ写真集への反響は彼女にとって大きな転機となった。「自分に自信がつくようになったかもしれません」と語り、こう続けた。
「芸能界って様々なジャンルの一流が集まっているじゃないですか。トークだったり、お笑いもそうだし、立ち居振る舞いがうまかったり。その中で私は『普通』がテーマの写真集を出して、それに反響をいただいたので、普通でいていいんだという自信がつきました」
もう誰かが震えなくていいように
一方で、容姿についての価値観をめぐる葛藤は、現在も続いているという。
「去年写真集を出して、その時にインタビューで“標準体型の権化”みたいな感じで答えたりしてたんですけど、たぶんそういうことに疎い芸人の先輩から『お前、太ったよな?』って言われたりして」と打ち明ける。
「『え、私が「みんなありのままで居ようね」みたいなこと言ってるの、知らないの?』って、ちょっとおこがましいながら思っちゃって」と笑いながらも、「その時『いや、標準体型ですよ、これが』って先輩に言った時に、唇が少し震えたんですよね」と、勇気が必要だったことを吐露した。
「……震えちゃうんですよね。震えてしまった。目の前の上司や家族に見た目のことを言われて苦しいってこういう感じなんだろうなって私はその時にすごく感じました。
今回のインタビューもそうですけど、私が正直に答えることで、世の中にもっと浸透していって、誰かが目の前の上司に震えながら『これが普通ですよ』って言わなくてもいいように。そんな上司にこの記事が届いてくれたらいいです」
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このインタビューの全文は、以下のリンクよりお読みいただけます。
#1 「コメントを見て眠れなくて、お酒を飲んでばかりいた時期も…」誹謗中傷に苦しんだアンゴラ村長(31)が“ありのまま”グラビアへの挑戦で気づいたこと《写真集が話題》
#2 顔写真がネットで拡散、勝手なイメージで揶揄され…アンゴラ村長(31)が明かす、“容姿いじり”に抱く本音「すごく嫌」「私は生まれ持った顔で生きているだけ」
#3 早稲田卒→23歳でブレイク→会社員との兼業も…にゃんこスター・アンゴラ村長(31)が“焦らなくなった”理由「私が80歳で縄跳びしてたら面白い気がするって思ったんです」
(「文春オンライン」編集部)
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