女優の今田美桜(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月〜土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は1日、第90話が放送され、主人公の祖母・朝田くらの“最期”が描かれた。好演した女優の浅田美代子(69)からコメントが到着した。
<※以下、ネタバレ有>
「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」シリーズなどのヒット作を放ち続ける中園ミホ氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算112作目。国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかし氏と妻・暢さんをモデルに、激動の時代を生き抜いた夫婦を描く。
第90話は、朝田家・柳井家の女性陣が集結。柳井のぶ(今田美桜)と柳井嵩(北村匠海)の結婚を祝う会が開かれる…という展開。
朝田くら(浅田美代子)は朝田釜次(吉田鋼太郎)の写真も携えて上京。朝田メイコ(原菜乃華)が若松次郎(中島歩)の写真の横に飾った。柳井寛(竹野内豊)柳井千尋(中沢元紀)の写真も並び、賑やかな宴会となった。
くらは「けんど、嵩くんにはピッタリの嫁やと思う。こればあ気の強い女子(おなご)が付いちょったら、柳井嵩はきっとひとかどの人物になるがやき。あてが保証します」「嵩くん、あと一つだけ。頼むき、長生きしてね。のぶより、長生きしてね」「生きてさえおりゃあ、貧乏でもえい」と“遺言”。
翌朝、帰郷へ。別れ際、くらは振り向き、見送るのぶと嵩に「ありがとう」と手を振る。「夫婦として歩みだしたのぶと嵩を見届け、くらは釜次のもとへ旅立ちました」(語り・林田理沙アナウンサー)。「ほいたらね」(くらの声)――。
キャストによる、週を締める“決め台詞”としての「ほいたらね」は第16週・第80話(7月18日)の釜次以来。
――くらの印象、朝田家の雰囲気について。
「最初に脚本の中園さんから『おばあちゃん役なんてやらないわよね〜?』と言われて『え、全然やるよ〜』とお返事しました(笑)。くらはかわいらしい人ですよね。そんなに物事を真剣に考えていないところが自分と似ているなと思います(笑)。朝田家はいつも楽しく和やかな雰囲気で、孫たちもみんなかわいくて。自然と家族の空気感をつくり上げることができました。本当に仲がいいと、それが画面にも出ると思うので、朝田家の仲の良さも見ている方々に伝わっているんじゃないかなと思います。くらが羽多子さんにツッコまれるシーンもよくありましたが、面白かったですね。実際に吹き出しそうになった場面もありました。あのお芝居の間が江口さんらしくて、凄く楽しかったです」
――第16週・第79話(7月17日)、釜次が旅立ち。釜次と吉田鋼太郎さんの印象について。
「釜じいは怒りっぽいところもありますが、その怒りの中にも温かさを感じますね。どんなことを言っていても、心には愛があると分かるので。鋼太郎さんのそういったお芝居は、素晴らしいなと思いながら見ていました。鋼太郎さんとは初めて共演させていただいて、最初は少し怖い方なのかなというイメージがあったのですが、実は面白くて楽しくて、すぐに仲良くなりました。現場で、私が『おはよう、ダーリン』と言うと、『おはよう、ハニー』と返してくれて(笑)。いつもそんなやりとりをしていたので、夫婦としてのお芝居も凄くやりやすかったです。釜じいが亡くなるシーンは、やっぱりすごく寂しかったですね。でも、撮影が終わり、クランクアップすると『終わったー!』という感じで、元気に帰っていきました(笑)。『私もすぐ(釜じいのもとへ)行くからね〜』と言って、お別れしました(笑)」
――のぶと今田美桜の印象について。
「あの時代に、のぶは自分に合った道をちゃんと選んでいて、立派だなぁと思います。くらとしては、誰が何と言おうと自分の思った方へ突っ走っていく“ハチキンおのぶ”だから、自分の信じた道を行きなさい、という気持ちでした。演じる美桜ちゃんは、まさに太陽のような人です。何もしゃべっていなくても、入ってきた瞬間に場がパーッと明るくなる。いつも自然体で、元気で、かわいくて。楽屋ではなく、いつも前室にいるので、みんなとたくさんお話しして仲良くなっている印象です。いつまでもそのまま、太陽のようにみんなを照らしてほしいなと思います」
――第18週・第90話、夫婦として歩み出したのぶと嵩を見届け、その後、くらは釜次のもとへと旅立ち。
「みんなでのぶと嵩の家に集まるシーンは、楽しかったですね。嵩が男一人でタジタジになっているのが面白くて(笑)。嵩はずっとのぶへ想いを伝えられず、ウジウジしていて、しっかりしろよー!という感じでしたが(笑)、2人が結ばれてよかったなぁと思います。くらは凄く楽しい人生だったんじゃないでしょうか。息子に先立たれたけれども、3人の孫を残してくれて。しっかり者のお嫁さんがいて。優しい旦那さんがいて。本当にいい家族とともに人生を歩めて、くらは幸せだなぁと思いますね」
「あんぱん」釜じいに続き…くらばあも締め台詞「ほいたらね」浅田美代子語る裏側「祖母役?全然やるよ〜」
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