阿川佐和子「自民党のあの人たちの顔を見ると…下心しか」石破降ろしに必死の自民党議員をチクリ

　エッセイストの阿川佐和子（71）が3日放送のテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」（日曜正午）に出演し、“石破降ろし”の動きが勢いを増す自民党の現状へ違和感を語る場面があった。

　参院選大敗にもかかわらず続投の方針を崩さない石破茂首相（自民党総裁）に対し党内からは退陣を求める声が噴出。一方で報道各社による世論調査では辞任要否の回答の多くが拮抗（きっこう）し、SNSでは「そもそも自民党への不信を生んだのは裏金議員」という意見も根強い。官邸前では「石破辞めるなデモ」も開かれている。

　番組では、自民党元幹事長の石原伸晃氏、社会学者の西田亮介氏が首相の退任を主張。石原氏は「石破さんは辞めなければなりません。理由は簡単です。民主主義国家だから選挙の結果が国民の意思なんです」とし、昨年の衆院選、今年の都議選、参院選での“3連敗”を受けて「国民の民意を大切にするのが政治家の守るべき最大の点。国民が石破さんに“NO”と突き付けた以上は辞めるべきだと思う」と持論を述べた。

　これに対して弁護士の結城東輝氏は「行政トップがこの国はコロコロ変わるんですね。それが選挙の民意なんだと言われれば解釈の1つかもしれないが…」と言い、「2大政党制の夢がついえ多党制の時代が当面続くであろうという時に、恐らく1党が多数派を取る選挙はほぼ来ない。そうすると毎回誰かが選挙のたびに責任を取って首相を辞め続けるという未来が来るんでしょうかと」と異論を口に。石破首相については「続投してもいいんじゃないかと思う」と話した。

　阿川は「自民党のあの人たちの顔を見ると、要するに自分の親しい人に総理になってほしいっていう下心しか見えてこないから」と話し、“石破降ろし”に躍起になっている自民党の議員たちをチクリと刺していた。