芸人、俳優、ラッパー、声優、ラジオパーソナリティなど多方面で活躍してきたゆりやんレトリィバァが初監督を務めた映画『禍禍女』が2026年に公開されることが決定。特報、ティザービジュアルが解禁され、アメリカでのワールドプレミアも決定した。
2021年、あるテレビ番組で次に挑戦したいこととして「映画監督」と発言したゆりやん。そんな彼女の姿を観た本作のプロデューサーがコンタクトを取ったことから本企画が始動。2024年のカンヌ国際映画祭の開催期間中に、カンヌの地で映画監督デビューが発表され、話題になった。プロデューサーは、撮影までの約1年間、ゆりやんと頻繁に会って“恋バナ”を聞き続けたという。
このたび解禁された特報は、真っ赤なリップが塗られた女性や金髪の女性、制服姿の女子たちが口々に「禍禍女」とささやく、おどろおどろしくもインパクト大な映像となっている。まだまだ謎に包まれるこの映画の内容は“恋愛映画”なのだそう。「監督は誰?」と英語で問われると、真っ赤なリップの女性の正体が明かされ、本作で映画初監督を務めるゆりやんレトリィバァが登場。記者会見のようにゆりやんを囲むカメラマンや記者たちに、得意げに対応する姿はまさに映画監督。作り込まれた映像から一変、最後は、実際の「禍禍女」の撮影現場で「よーい、スタート」と合図をするゆりやんの姿で締めくくられている。
あわせて解禁されたティザービジュアルは、笑顔のゆりやんに、デカデカと書かれた「次は映画監督!」の文字。映画監督デビューを高らかにと宣言するような、いまのゆりやんの勢いを感じるデザインだ。ゆりやんは初の映画監督業に「昔から映画が大好きで、映画の世界に憧れがありました。このたび、映画監督として初監督作品を完成できたことは大変うれしくありがたく光栄な気持ちです。ありがとうございます。芸人としての姿を知ってくださっている方には新たな世界をお見せできたらうれしいですし、これから知ってくださる方は、どうか映画をとにかく楽しんでいただけましたら幸いです!」とコメント。さらに、作品の内容に関して「この映画は、私の実際の恋愛をもとにしたものです。もし、いままで私を振ってくれた男性方がいなかったらこの映画はこの世にはありませんでした。本当にありがとうございます!よかったです!!!振ってくれて!!!!!」と、皮肉ともとれるコメントを寄せている。
公開が待ちきれない本作だが、今年9月にロサンゼルスで開催されるアメリカ最大のジャンル映画祭第13回Beyond Festでのワールドプレミアも決定している。この映画祭の公式スポンサーは『パラサイト 半地下の家族』(19)や『ANORA アノーラ』(24)など6年連続でカンヌ国際映画祭パルムドール作品の北米配給権を独占している配給会社NEON。昨年のゲストは、アル・パチーノ、キアヌ・リーブス、サンドラ・ブロック、ジェームス・キャメロン、サム・ライミ、ショーン・ベイカーなどハリウッドの名だたる俳優、監督たちを迎えて、観客動員としてもアメリカ最大級の映画祭である。
『禍禍女』の選定理由について作品選定責任者のエヴリム・エルソイは「『禍禍女』はまさに“とんでもない大発見”だ。映画祭のプログラマーが常に『こんな作品と出会いたい』と願ってやまないような一本。恐怖と奇抜さ、その両面が見事に同居している本作は、映画界に登場した新たな才能の鮮烈なデビューを、まさに衝撃と共に告げるものだ。Beyond Festがこの作品を世界に先駆けて紹介できることを、心から誇りに思う」と語る。
初監督作がアメリカでワールドプレミアを迎えることについて、ゆりやんは「映画祭で上映いただけること、まさか初めての映画祭がLAで参加させていただけるということ、本当に光栄で身の引き締まる思いです。ウエストの引き締まる思いです」とジョークを交えてコメントしている。
ストーリーやキャストなど気になる情報は今後明らかになるとのこと。今後の続報からも目が離せない!
■<コメント>
●ゆりやんレトリィバァ(監督)
「昔から映画が大好きで、映画の世界に憧れがありました。この度、映画監督として初監督作品を完成できたことは大変うれしくありがたく光栄な気持ちです。ありがとうございます。芸人としての姿を知ってくださっている方には新たな世界をお見せできたらうれしいですし、これから知ってくださる方は、どうか映画をとにかく楽しんでいただけましたら幸いです!この映画は、私の実際の恋愛を基にしたものです。もし、いままで私を振ってくれた男性方がいなかったらこの映画はこの世にはありませんでした。本当にありがとうございます!よかったです!!!振ってくれて!!!!!ありがとう!!!!!!ハリウッドいきたい!よろしくお願いいたします!ぜひご覧ください!」
●高橋大典(プロデューサー/K2 Pictures)
「天才ゆりやんレトリィバァの独創的な感性が、映画監督という新たな表現領域でついに爆発します。ゆりやん自身に見え隠れする『禍禍しさ』を恐ろしく煮詰めて、芸人として鍛え抜かれたとっておきのユーモアと、時にヒリつくような人間観察力をフル稼働し、新たなエンタテインメント作品に昇華していただきました。恋愛、恐怖、笑い…普段交わることのないジャンルを無尽蔵に横断する強烈な一撃が、世界に放たれる瞬間に立ち会うことができ、プロデューサーとして心からうれしいです。ゆりやんからわき出る得体の知れないおもしろさをぜひ劇場で体験ください!とにかく、たくさんの人たちに観てもらうのが楽しみで仕方ないです!映画『禍禍女』ご期待ください」
文/スズキヒロシ
※高橋大典の「高」は「はしごだか」が正式表記
Comments