7月30日に84歳で死去した大手芸能事務所「ケイダッシュ」グループの川村龍夫会長の通夜が5日、東京都文京区の護国寺で営まれ、堺正章(78)や渡辺謙(65)、高橋克典(60)らタレントのほか、芸能関係者ら2500人が参列した。所属タレントとして川村さんと事務所の礎を築いた堺は、故人の豪快な人柄を象徴するような、すべらない話を披露しつつ「常に背中を押してもらった」と感謝を込めた。
ケイダッシュに21年間所属し、2023年1月から独立した俳優の渡辺謙(65)は「川村さんらしい最期を迎えられたなぁと。いさぎの良い最期でした。本当にあの遺影のように人を朗らかにさせてくれる人でした」と語った。最後に会ったのは、渡辺が出演した映画「国宝」の舞台あいさつの後だったといい「会場のホテルまで来ていただいて、その後映画を見てくれた」と感慨深く振り返り、「僕がこうやって仕事ができているのは川村さんのおかげ。本当にお疲れさまでした、と伝えたいです」としみじみ語った。
俳優・高橋克典(60)は「30年前に初めてこの業界に入って、最初に入った事務所で、そこで会ったのが川村さんで、非常にキャラクターが強い方で驚きました」と出会いを振り返った。数週間前に事務所に立ち寄ったときに、川村会長に会い「ちょっと来いよ」と2人で話をしたのが最後だったという。「なんか亡くなった気がしないんですよね。いつもパワフルで、明るくて」と存在を感じるという。「昭和の時代の芸能界をけん引した方です。いい思い出ばかりでした。本当にお疲れさまでした」と語った。
Comments