2025年の上半期を振り返って芸能界で最大の話題といえば、タレントの中居正広氏(52)をめぐるスキャンダルだろう。2023年6月に起きたフジテレビの元アナウンサーの女性との「性加害トラブル」が明るみに出たことで、1月に謝罪と引退を表明。その後は女性の訴えに対して適切な対応を取らなかったフジテレビの経営陣の責任が追及されるなど大きな問題に発展した。
3月末には同問題を調査した第三者委員会の報告書で「性暴力」が認定された。ひとつの区切りになるかと思われたが、その後、中居氏は反撃に出た。
「5月以降、新たに就任した中居氏の弁護士チームが『一般的に想起される暴力、または強制的な性的行為は確認されなかった』と第三者委報告書に “反論”するなど、何度も抗議を繰り返している」(社会部記者)
止まらぬ抗議
フジテレビは6月19日、被害を受けた元アナウンサーの女性に対して、一連の対応について清水賢治社長が対面で謝罪。女性への誹謗中傷対策を今後も講じるとともに、女性に対して経済的、精神的損害への補償を行なうことで合意書を締結したとしている。
7月6日には検証番組『検証 フジテレビ問題〜反省と再生・改革〜』を放送したが、中居氏側の抗議は止まらない。7月5日には4度目となる“要求”を出し、代理人弁護士が第三者委の報告書ファイルに、外部の法律事務所の略称が記載されていることを問題視するなどした。決着はいまだついていない。
ただ、そうした動きがあっても中居氏本人の動きは見えてこない。中居氏を知る関係者がその近況について明かす。
「中居さんは体調不良だと周囲に言っており、自宅の外にもあまり出ていないようです。先月末頃から関係者とのやり取りも滞り、『確認事項などで連絡してもなかなか反応が得られない』のだと聞いています」
自ら公の場で語る日は来るか。
※週刊ポスト2025年8月15・22日号
Comments