松本潤が演じる“総合的に”診察を行う19番目の新領域・総合診療科の総合診療医が、病気を診るだけでなく、生き方そのものに手を差し伸べるヒューマン医療エンターテインメント「19番目のカルテ」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)。8月10日(日)に第4話が放送予定で、今ならTVerで第1話&第3話が無料配信中。まだ放送に追いつけるこのタイミングで、「19番目のカルテ」を振り返ってみよう。
■第1話あらすじ
18もの専門分野に細分化された高度な日本の医療――。それぞれその専門医たちが診察・治療を行っているが、複雑な症状を抱えどの診療科にかかればいいか分からない患者がいたり、その結果患者が各科をたらい回しにされたり…という課題も生まれている。
そんな数々の問題を解決するために誕生したのが、19番目の新しい科である“総合診療科”。だが、世間的にも医師たちの間でも、まだその存在や意義が浸透していないのが現実だった。そんな総合診療科を、とある街の地域医療の中核を担う魚虎総合病院が新設することに。独断で総合診療科の新設を決めた院長の北野栄吉(生瀬勝久)は、総合診療医の到着を今や遅しと待っていた。
その頃、魚虎総合病院の整形外科では、全身の痛みを訴える女性患者・黒岩百々(仲里依紗)が診察を受けている。検査で異常はないことが判明したが、百々はたった10分で診察が終わった挙げ句、病名すら分からなかったことにイライラを隠しきれない様子。
同じく整形外科に入院中の老年の男性患者・横吹順一(六平直政)も医師に対する不満を撒き散らし、担当医の滝野みずき(小芝風花)を手こずらせていた。
横吹は、足の骨折で入院しているにもかかわらず「喉が痛い」と騒ぎ、「医者なのに風邪も治せないのか」と滝野に当たる始末。しかし、整形外科医の滝野にとって喉の痛みは専門外であり、別の専門医に任せることしかできない滝野は、横吹の嫌味にも反論できず、もどかしさを感じていた。
時間に追われる医師たち、そんな医師たちに不満を持つ患者たちで、魚虎総合病院はどこかピリピリした空気が漂っている。そんな中、滝野の前に“総合診療医”を名乗る徳重晃(松本)という男が現れた。
初回は、柔らかな口調と、穏やかな佇まいで、患者たちに寄り添い、病気ではなく、“人を診る”徳重の姿に、視聴者から「徳重先生の優しい口調とじっくり対話する姿勢、すごく素敵だった」「こんな先生に診てもらいたい」「こういう先生が増えたらいいな」「泣いてしまった」などの反響が寄せられていた。
■第2話あらすじ
魚虎総合病院に、心臓に先天性の病気を抱えている少年・岡崎咲(黒川晏慈)が救急搬送されてきた。咲に付き添っていたのは、兄の拓(杉田雷麟)。咲が生まれてから14年間にわたり主治医を務めて来た小児科医の有松しおり(木村佳乃)は、必死で処置にあたる。
一方、総合診療医の徳重はなぜか兄の拓を気にかけている様子。カンファレンスで咲の容態急変時の様子を気にしたり、拓や咲の父・浩司(東根作寿英)について調べたりと、医師たちから訝しがられるような行動をしていた。そんな徳重の言動に、自分の落ち度を探られているのかと感じた有松は不快感をあらわにする。
第2話では、本来は大人が担う家族の介護や家事をするヤングケアラーだった拓が、徳重の「これからの話をしましょう」という言葉で未来に向かって歩み出す姿に、SNSで「号泣した」「今回も考えさせられた」「ヤングケアラーの問題は深刻」「徳重先生の言葉が刺さった」「これからの話っていいな」などのさまざまな声が上がる中、「拓くん役の俳優がよすぎる」と杉田の演技への称賛も寄せられていた。
■第3話あらすじ
キー局の人気アナウンサーである堀田義和(津田健次郎)が、喉に違和感を覚えて魚虎総合病院にやってくる。検査の結果、声帯の近くに腫瘍があることが発覚。耳鼻咽喉科の平手(本多力)と外科医の康二郎(新田真剣佑)は、堀田に下咽頭がんを告知する。
康二郎は「最短かつ最も有効な手段」として早急に手術することを薦めるが、堀田は大切な仕事道具である“声”の変質を恐れて手術を拒否。セカンドオピニオンとして総合診療科の受診を希望する。徳重は「声を失えば、自分は死んだのと同じ」と語る堀田の思いに向き合うが、完治を第一に考える康二郎とは意見が対立してしまう。
第3話では、患者だけでなく他の専門医の声も一つひとつ丁寧にすくい取る徳重の姿に、SNSで「徳重先生、康二郎先生にもちゃんと向き合って心を動かしてた」「康二郎先生にも寄り添う徳重先生すてき」「助けたいは一緒だよね」「人を診て患者を説得するのではなく納得してもらう道を拓く…いいなぁと感じ入りました」などの投稿が目立った。
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