嵐・松本潤が主演を務める連続ドラマ「日曜劇場『19番目のカルテ』」(TBS系、日曜午後9時)の第3話(8月3日放送)に、声優で俳優の津田健次郎が、がんを患うアナウンサー、堀田義和役で出演する。第1話(13日放送)でも劇中番組「探究人生」のナレーターとして声のみで出演しており、第3話で満を持しての登場となる。
「19番目のカルテ」とは?
病気を診るだけでなく、心や生活背景をもとに患者にとっての最善を見つけ出し、生き方そのものに手を差し伸べる19番目の新領域「総合診療医」を描く医療ドラマ。松本は、キャリア30年目にして自身初となる医師役で、魚虎総合病院に新設された総合診療科に所属する総合診療医、徳重晃を演じる。富士屋カツヒトさんの漫画「19番目のカルテ 徳重晃の問診」(ゼノンコミックス/コアミックス)が原作で、脚本を「コウノドリ」シリーズ(同局)の坪田文さんが手掛ける。
津田といえば、同局の情報番組「情報7daysニュースキャスター」(土曜午後10時)のナレーションや数々の人気アニメのキャラクターの声を務めているほか、俳優としても活躍。現在放送中の朝ドラ「あんぱん」にも出演中で、ヒロイン若松のぶ(今田美桜)の新聞社時代の上司で「月刊くじら」の編集長、東海林明役を好演している。第1話で津田の声が流れた際には、SNSに「ちょまて、急に津田健次郎の声がしたんだが」「ツダケンの声だ!」「存在感強すぎる」「こんなとこに、ツダケン」などのコメントが殺到し、「わざわざナレーター堀田と名前があるからこの後、患者として登場するに一票」と、津田の今後の出演を期待する視聴者も見受けられた。
治療と仕事道具の「声」との間で葛藤
まさにそんな視聴者の期待に応えるかのように登場する堀田は、地上波テレビで情報番組を担当し、CMや公共施設のアナウンスなどでも引っ張りだこのキー局に勤める人気アナウンサー。しかし、喉の違和感をきっかけに魚虎総合病院を訪れ、下咽頭がんが見つかる。外科医、東郷康二郎(新田真剣)は「最短かつ最も有効な手段」として手術を薦めるが、堀田は「声を失えば、自分は死んだのと同じ」とそて大切な仕事道具である「声」の変質を恐れ手術を拒否。セカンドオピニオンとして総合診療科の受診を希望したことで、治療方法をめぐり、徳重と康二郎の意見が対立。優先すべきは病気の治療か、それとも「声」を守ろうとする患者の思いか。簡単に答えの出せない状況のなか、患者とその家族、そして医師らそれぞれの思いが交錯する。
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