日本を訪れる多くの外国人旅行者が驚くこととして、街の清潔さや整備された公共空間が挙げられます。初めて日本を旅行したイタリア人カップルも、母国とのしきたりの違いに戸惑いながらも、その仕組みを理解し、絶賛していました。ふたりが感心した日本ならではの習慣とは、いったいなんだったのでしょうか。
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「慣れないことだから」 理解するまでは戸惑いも
イタリアから初めて日本へやってきた、エリカさんとラファエルさん。10日間かけて京都、奈良、金沢、そして東京をめぐりました。訪れた都市の一つひとつに異なる魅力を感じ、日本での毎日を楽しんでいる様子が伝わってきます。
そんなふたりが、日本でとくに心に残ったと語るのは、街の清潔さでした。
「日本の印象はとにかくスーパークリーン!」
開口一番、エリカさんは感嘆すると、こう続けました。
「ゴミ箱は少ない。でもそれで良いの、まったく問題ない! みんなどこかに行っても、家に帰る。家に帰って捨てれば良いだけだし、外にゴミ箱がないから、ゴミが落ちていない。そうやって機能している。とても良いことだと思うの」
イタリアとは異なるしきたりと文化に、最初は戸惑いがあったことも確かなようです。
「僕たちにとっては慣れないことだから、どうやって機能しているのかを理解するのに1日くらいかかるけど(笑)」と、ラファエルさんは明るく話していました。
観光庁が2024年度に行った「訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート」でも、「旅行中に困ったこと」として最も多かったのが「ゴミ箱の少なさ」でした。それでもふたりは、この小さな習慣が、日本の街の美しさを保つ秘訣だということにも気づいたようです。
訪れる人が守ってくれることで保たれる、日本の清潔さ。多くの外国人訪日客にも理解してもらいたいですね。
Hint-Pot編集部
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