女優の今田美桜(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月〜土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は12日、第97話が放送された。話題のシーンを振り返る。
<※以下、ネタバレ有>
「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」シリーズなどのヒット作を放ち続ける中園ミホ氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算112作目。国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかし氏と妻・暢さんをモデルに、激動の時代を生き抜いた夫婦を描く。
第97話は、仕事のスケジュールで埋められた黒板を目にし、柳井のぶ(今田美桜)の声は弾むものの、柳井嵩(北村匠海)はため息をつくばかり。のぶは薪鉄子(戸田恵子)から思いもよらぬ言葉を告げられ、数日後、3人目の夫が遺した東京・目白にある登美子(松嶋菜々子)の家を訪ねる…という展開。
三星百貨店退職・独立をめぐり、嵩は「母さん、もう僕たちの人生に立ち入らないでくれ」。のぶが謝ると、登美子は「いいのよ。私も立ち入りすぎました」。のぶは失業したことを明かし、登美子は嵩を支える理由を尋ねた。
のぶ「私は、嵩さんに養ってもらおうとは思っていません」「亡くなった父が言ってたんです。女子(おなご)も遠慮せんと、大志を抱けと」「私は、嵩さんと一緒に探しゆうもんがあるがです。一生かかっても、嵩さんと2人やったら、きっと見つけることができると、信じてます」
登美子「また…夢みたいなこと言って」「夢?私の夢…あの日に帰ることね。嵩も千尋もまだ小さくて、清さんがいて、みんな笑っていて、夢見るように暮らしていたわ。短い間だったけど、幸せだった。あの人がいなくなってから、胸に空洞ができて、風が吹き抜けていくのよ(涙声に)」
のぶ「嵩、さん言ってました。あの日、母さんは泣いてたんじゃないかって」
嵩「あの日、母さん泣いてたんじゃないかな。だから、一度も振り向かなかったんだと思う。こう、白いパラソルをクルクルしながら(第3話・4月2日)、僕らに言ってた気がするんだ。自分はあなたたちの前からいなくなるけど、元気出して生きていきなさいって。あの日だけじゃなくて、僕に背を向けて去っていった日も、母さん…いつも泣いてた気がするんだ」(食卓の回想)
登美子「(涙があふれ)あの子は優しすぎるのよ、清さんに似て。つい、あの子に清さんを重ねてしまうの。清さんの代わりに、嵩が私を幸せにしてくれるんじゃないかって。あんな日は、もう二度と来ないのに…あの人はいないのにねぇ」
登美子は、嵩が多忙なのは「つまらない見栄張って、のぶさんにウソついてるんじゃない?嵩はそういう見栄っぱりなところだけ私に似ちゃったのねぇ。大丈夫よ、きっと。早く嵩に話しちゃいなさい」――。嫁姑の心の距離が一気に縮まった。
嵩の出征式に駆けつけた際の“母の叫び”(第50話・6月6日)から、今度は“妻の涙”。登美子の人間味を松嶋が体現した。
SNS上には「登美子も虚無を抱えて生きていた」「松嶋菜々子の美しい涙」「あら、仲良しになったね」「登美子はまるっとお見通しw」「流石、母。嵩のウソを見破った」「登美子さんが憎めないのは、ちゃんと息子さんのことを見抜いているからなんだよね」などの声が上がった。
「あんぱん」清のいるあの日に“妻の空洞”登美子が涙…のぶと本音 ネット感動も「嵩のウソお見通しw」
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