元悪役レスラー、ブル中野 スーパー戦隊シリーズの悪役狙う 芸能活動本格化、女優の道へ“マキ上田追う”

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 元女子プロレスラーで、ヒールとして一世を風靡(ふうび)したブル中野(57)が芸能事務所「ケイダッシュ」グループと業務委託契約を結んだ。芸能活動を本格化させる意向で、特に女優業に興味津々だ。「スーパー戦隊のラスボス役をやりたい!」と、リング上をほうふつさせる鋭い眼光と不敵な笑みを浮かべた。

 女優業への関心は、2023年に初挑戦した舞台がきっかけ。「右も左も分からない」状態からのスタートだったが、ステージ上で浴びた拍手は現役時代を思い出させる高揚感をもたらした。

 中でも「私なら自信がある」と胸を張るのが、テレビ朝日「スーパー戦隊」シリーズの悪役だ。背景には、アイドルレスラー「ビューティ・ペア」で活躍した先輩のマキ上田(66)が、テレビ朝日のスーパー戦隊シリーズ「バトルフィーバーJ」や映画版「仮面ライダー スーパー1」で悪役を演じた時の鮮烈な記憶がある。「女子レスラーのセカンドキャリアに女優の道があることを教えてくれた。私も後輩たちにその可能性を見せてあげたい」と次世代への使命感をのぞかせる。

 昨年のNetflixドラマ「極悪女王」のヒットでダンプ松本(64)率いる「極悪同盟」が再注目されるなど、追い風も吹いている。ブル自身もバラエティー番組で、現役時代の邪悪なメークとは打って変わった“美魔女”キャラとして人気を博している。ただ、その根底にある精神は変わらない。「与えられた役割を全うするのはプロレスも芸能界も一緒。求められる役割を演じるのが私の使命」と力を込める。

 しかし、その決意を固めた直後、大きな支えとなるはずだったケイダッシュ会長の川村龍夫さんが7月30日に死去した。「伺いたいことがたくさんあった」と悲しみは絶えない。それでも前を向き「いずれはダンプさんと紅白にも出たい」と壮大な夢を語る。天国に活躍を届けるべく、芸能界という新たなリングへ突き進んでいく。(吉澤 塁)

 ≪米拠点プロレス団体で日本の文化アピール≫ブルは現在、日本人女子レスラーを集めた米拠点のプロレス団体「SUKEBAN」のコミッショナーとしても活躍している。「アニメや漫画など日本文化を押し出した団体になっている」とアピール。「世界で人気を集めて、ゆくゆくは日本で凱旋公演を行うのが夢」と展望を話した。また17日にはアントニオ猪木さんのデビュー65周年を記念したイベント「INOKI EXPO」にダンプとともに登場する。

 ◇ブル 中野(ぶる・なかの、本名青木恵子=あおき・けいこ)1968年(昭43)1月8日生まれ、東京都出身の57歳。83年に全日本女子プロレスからデビュー。84年に「極悪同盟」に加入し、88年に「獄門党」を結成。90年にヒール初のWWWA世界シングル王座を獲得。膝のケガで97年に引退。後にプロゴルファーを目指したが断念。10年に格闘家の青木大輔と結婚。24年に日本人女子初のWWE殿堂入りを果たす。得意技はギロチン・ドロップ。主な使用凶器はヌンチャク。

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