コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、柏木大樹さんが描く『隣のよしみ』をピックアップ。
柏木大樹さんが7月24日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、3.4万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、柏木大樹さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
■隣に越してきた夫婦が気にかけてくれる理由
ある母親が妊娠中、隣に宮田という夫婦が引っ越してきた。「隣よしみ」と言い、お腹の子へ服をプレゼントしてくれたり、時には上の5人の子どもたちを預かってくれたりと、何かと世話を焼いてくれた。
最初こそなぜ他人の宮田夫婦がそこまで手を貸してくれるのか、と不思議に思っていた母親も、宮田夫婦のおかげで少しずつ心に余裕が持てるようになる。そして、酒癖も金遣いも荒い夫とは離婚。いつしか、望んでいなかった6人目の子どもも、生まれてくることが楽しみになった。
いよいよ出産となり、上の子は宮田夫婦に預け病院へ。結果的に死産となってしまったが、母親は宮田夫婦のおかげ6人目の子どもを愛しいと思っていたことに気づき、涙する。
10数年後、年老いた宮田を今度は母親が「隣のよしみ」で世話をするのだった。
作品を読んだ読者からは、「こういう人間になれるように頑張りたいです」「心が温まりました ありがとう」「思わず涙がポロロ」など、反響の声が多く寄せられている。
■作者・柏木大樹さん『「やりたいこと」はこれまでもこれからも「短編漫画を描くこと」』
――『隣のよしみ』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。
赤毛のアンのシリーズに、近所の家で産まれる誰にも望まれてない8人目の赤ちゃんのために服を編んであげる登場人物が居まして、その人から着想を得ました。
――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
最初に貰った新生児服が最後のページでちゃんと着てもらってるところが、作品内で出した要素に無駄が無くて気に入ってます。
――本作を通して伝えたいメッセージがあればお教えください。
テーマは毎回特に考えてません。「みんな楽しく読んでくれるといいな」くらいの感じです。
志が低くてすみません。
――X(旧Twitter)の投稿には多くの“いいね”やコメントが寄せられていました。今回の反響をどのように感じていますか?
3年前くらいに描いて、これまでも何度か再掲してる作品なのですが、今回やっと伸びてくれたので、「お前は持ってるやつだと思ってたよ」と思っています。
――柏木大樹さんが今後挑戦してみたい作品があればお教えください。
これまで通り、短編漫画です。短編漫画が大好きなので。
「やりたいこと」はこれまでもこれからも「短編漫画を描くこと」なので、これがなるべく長く続けられればと思います。
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