鱗滝さんの素顔が知りたい!
『鬼滅の刃』で主人公「竈門炭治郎」を一人前の剣士に育て上げた師匠「鱗滝左近次」は、天狗のお面をつけた姿が印象的なキャラクターです。しかし、その素顔や実力、人柄について詳しく知っている人は意外と少ないかもしれません。この記事では、鱗滝さんの魅力や作中での活躍について掘り下げていきます。
●なぜ鱗滝さんはお面をつけているのか?
『鬼滅の刃』には、お面をつけるキャラクターが複数登場します。鱗滝さんの弟子である「錆兎」や「真菰」はキツネのお面を、『刀鍛冶の里編』の「鋼鐵塚蛍」や」「小鉄」、「鉄穴森鋼蔵」たちはひょっとこのお面を着用しています。錆兎や鋼鐵塚さん、小鉄はお面を外すシーンが描かれましたが、物語の最初から登場している鱗滝さんの素顔は長らく謎に包まれていました。
『鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録』(集英社)によると、鱗滝さんがお面をつける理由は「顔立ちが優しすぎて鬼に舐められて馬鹿にされることが多くてモヤモヤしていたため」だといいます。つまり、あまりにも優しい顔立ちが災いし、鬼からの威厳を保つために天狗のお面を着用するようになったのです。
ちなみに2023年から2024年にかけて開催された「吾峠呼世晴原画展」では、鱗滝さんの素顔が公開されたそうです。
●元水柱としての実力と人柄
鱗滝さんは元「水柱」という肩書きを持つ実力者です。鬼殺隊において「柱」になるには、最高位の「十二鬼月」を討伐するか、鬼を50体倒すという条件をクリアする必要があります。鱗滝さんはその厳しい条件をクリアし、さらに引退後も弟子を鍛えられるほどの体力と実力を保持しています。
引退後は「育手」として鬼殺隊員候補の剣士を育成する役割を担い、彼が育てた弟子のなかから「冨岡義勇」という「水柱」を輩出しました。刀すら持ったことがなかった炭治郎を鬼殺隊の剣士に成長させた手腕は、多くの読者から「有能すぎる」と評価されています。
鱗滝さんの強さは高齢になっても衰えを知りません。刀を持った炭治郎を素手で倒すほどの実力を持ち、ネット上では「まだまだ前線で戦えそう」「高齢なのに強すぎる」と驚きの声があがっています。
●弟子たちへの深い愛情
鱗滝さんの魅力は、その厳しさの裏に秘められた深い情愛にあります。炭治郎の修行では「もう子供が死ぬのをみたくなかった」という理由から、わざと厳しい試練を与えます。
また、柱合会議で炭治郎と妹の「禰豆子」が「処分」の危機に直面した際には、「もし禰豆子が人を襲ったときは、腹を切って詫びる」という内容の手紙を「産屋敷耀哉」に送っていました。炭治郎たちのために命を懸けようとする姿に、ネット上では「漢気がかっこいい」「最高の師匠」との声があがりました。
厳しくも優しい鱗滝さんの人柄と、ちょっとお茶目な天狗のお面が相まって、『鬼滅の刃』を彩る重要なキャラクターとなっています。上映中の『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』では、禰豆子の看病をする姿が描かれ、その深い愛情が改めて観客の胸を打ちます。
天狗の面の下に隠された優しさと強さ、そして弟子への深い愛情こそが、鱗滝さんが「最高の師匠」として愛される理由なのです。
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