加藤治郎・選

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炎天の直立暗き向日葵(ひまわり)を仰げばしんとわが昭和あり 垂水市 岩元秀人

<評>昭和の真夏である。敗戦を想起してもよいだろう。ヒマワリが痛ましい。短歌という詩型が日本の歴史に対峙(たいじ)している。降りる駅にはまだ遠く隣から貧乏ゆすりの暗号がくる 大津市 世田夏雪

<評>電車内である。貧乏ゆすりを暗号と思うと奇妙なドラマの始まりのようだ。

遠すぎてわからなくなる 海に行くために早起きしたあの日まで 名古屋市 森本有

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