序盤から長考合戦
1回戦の最後は、名人3期の渡辺明九段とA級3期目の佐々木勇気八段との一戦だ。
前期の渡辺は5勝4敗の勝ち越し。ただ、そのうちの2敗は中盤で投了したぐらい、膝の具合が悪かった。今年度は4月10日から6月30日まで休んでケガの回復に努めた。本局が復帰戦となる。
角換わりの出だしから、後手の渡辺が[後]6二銀と変化をつけた。これは研究勝負ではなく、力戦形に持ち込もうという意図だ。
佐々木が43分考えて[先]7八銀。[先]7八金なら無難だが、工夫を見せた。ここで渡辺は昼食休憩を挟んで1時間22分の長考をした。
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