女優の今田美桜がヒロイン柳井のぶを演じるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(総合ほか)第102回が19日に放送される。仕事をクビになったのぶは、義母の登美子(松嶋菜々子)から励まされ、夫の嵩(北村匠海)にも登美子に会いに行くよう勧めるが…。
第21週「手のひらを太陽に」(第101〜105回)振り返り
昭和39(1964)年春、嵩が書いた詞に、作曲家のいせたくや(大森元貴)がメロディーをつけて生まれた「手のひらを太陽に」は、NHKの「みんなのうた」でも紹介され、子供たちに広く歌われるようになった。さまざまな仕事をこなしす嵩は、漫画家の仲間たちから「ファイティングやない」と呼ばれ、忙しい毎日を過ごしていた。
そんな嵩は、「手のひらを太陽に」を歌う歌手の白鳥玉恵(乃木坂46・久保史緒里)にリサイタルの構成を考えてほしいと頼まれていた。嵩はやったことがないと言って断ろうとしたが、玉恵に見つめられると、断ることができない。
ある休日、嵩が戦地で世話になった八木信之介(妻夫木聡)が会社を設立。そこには戦地で同じ宣撫班にいた粕谷将暉(田中俊介)と戦争孤児だった木月アキラ(齊藤友暁)もいた。八木の会社はビーチサンダルが大ヒット。そこに、のぶの妹、朝田蘭子(河合優実)が原稿を持ってやってきた。蘭子は会社を辞めてフリーのライターになっており、八木に頼まれてビーチサンダルの宣伝文を書いていた。原稿に目を通した八木は「ありきたりだな。文章は整っているが、それだけだ」と酷評し、「誰でも書けるものじゃなくて、キミにしか書けないものを書くんだ」と頼んだ。書き直しは3回目で、蘭子は悔しそうにしながらも「もういっぺん書き直してきます」と受け入れた。そんななか、八木から、逃げずに漫画を描くよう言われた嵩は、久しぶりに漫画を描こうとするが、なかなか筆が進まず、漫画家として壁にぶち当たっていた。
そしてのぶも、社会の壁にぶち当たっていた。上司から肩叩きされ、会社を辞めることになった。のぶが肩を落として帰宅すると、中から女性の声が聞こえ、嵩が玉恵と打ち合わせをしていた。玉恵相手にデレデレの嵩はいつもより早く帰宅したのぶに驚き、少し様子が違うことに気づく。玉恵はのぶと会えたことに喜び、「速記もできる才女で職業婦人なんですってね。ご立派だわ〜」と感激。のぶは「立派でもなんでもありません」と切り出し、「今日、会社をクビになりました」と言った。嵩は言葉を失ったが、その晩、今度は自分が頑張る番だと力を込めた。
「あんぱん」第102回あらすじ
仕事をクビになったのぶは、登美子からそんなにしょげなくていいと励まされる。のぶは嵩に登美子の様子を報告し、嵩も登美子に会いに行くよう勧める。だが、嵩は気が進まない。そんな嵩に、のぶは、嵩が好きな漫画を描いてくれることが一番うれしいことだと話す。その言葉が、今の嵩には一番胸に刺さる。
同じころ、八木から映画評について鋭い指摘をされた蘭子は…。
「あんぱん」とは?
人気アニメ「アンパンマン」の原作者として知られるやなせたかしさんと小松暢さんの夫婦をモデルにした朝ドラ。生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかったヒロインとその夫の人生を描く。脚本は中園ミホさん。主題歌「賜物」をRADWIMPSが歌い、「語り」を同局の林田理沙アナウンサーが務める。
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