TBSが29日、都内で日本コンテンツのグローバル進出の可能性を探るシンポジウム「日本コンテンツの未来――中東、そして世界へ」を開催した。さまざまなジャンルのクリエーターが登場し、日本のコンテンツの現在地や未来についてトークを展開した。
世界165カ国以上で放送されている同局の人気番組「SASUKE」の総合演出を務める乾雅人氏も登壇。海外でヒットした要因を断言することは難しいとするも、乾氏は2つの要因を推察した。一つ目は「言葉、説明が無くても見て分かるシンプルさ」。水に落ちたら失格になることなどがその典型例だ。二つ目には「出場者紹介の職業だけで“凄そう”とか“ダメそう”って予想できること」と挙げ、「簡単に伝わるものとしてウケたんじゃないかな」と話した。
既に約25カ国で現地版が制作されるなど「フォーマット販売」が成功を収めている同番組。より世界的に広がっていくために必要なことは「放送局間のつながりがもっと増えたら」と指摘した。選手同士は国境を超えてSNSなどでつながりが強くなっている一方で、テレビ局同士ではそのような国際的なコミュニケーションが希薄だという。「国をひっくるめたテレビ局同士の横の広がりをとりつつ大会の共催などができれば、この先も展開があるんじゃないかな」と述べた。
「SASUKE」総合演出の乾雅人氏が分析する海外ヒットの要因は「見て分かるシンプルさ」
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