吉本興業は18日、バラエティー番組などの制作を支援するファンドの設立を発表した。複数の吉本関係者によれば、このファンドを通して活動休止しているダウンタウンの松本人志が出演予定の「ダウンタウンチャンネル(仮)」などが制作される。
吉本は「今後の事業計画の一環として、各種コンテンツの制作を拡大し、番組フォーマット等の海外展開を目指すべく、このたび、コンテンツファンドの組成を行いましたのでお知らせいたします」と報告。ファンドについては「国内外の企業からのご出資も含め数十億円規模の資金を調達・準備しており、多種多様なプラットフォームやアプリケーションに向けて、バラエティ番組、映画、アニメ、ドラマ、ライブコンテンツ、リアリティショー、縦型ショートドラマ、ウェブトゥーン、ゲーム、AI等の先進技術を利用したコンテンツ制作などを支援してまいります」と説明した。
ファンドを通し、「明石家さんま、ダウンタウンをはじめ、中川家、千鳥、かまいたち、マヂカルラブリー、チョコレートプラネット、渡辺直美、霜降り明星や、今後活躍が期待できる若手を含む弊社所属タレントがプロデュース・出演するコンテンツのほか、スポーツ選手のドキュメンタリーやオーディション番組などの制作を予定しており、海外へのフォーマット販売も視野に入れながら、順次拡大してまいります」と具体的な事業の一端を紹介。ダウンタウンのコンビ名も列記されているところがポイントだ。松本の復帰への道が具体化してきており、注目が集まる。
松本は2023年12月に女性問題を報じた週刊文春を提訴し、24年11月に訴えを取り下げて訴訟は終結。翌12月の芸能リポーター・中西正男氏のインタビューで、相方の浜田雅功とのコンテンツ「ダウンタウンチャンネル(仮)」構想を明かし、「月にいくらか払っていただいて、プラットフォームも独自に作って、見たい人に見てもらいたいものを直接届ける」「来春あたりにスタートしたい」と語っていた。
ファンドの組成とは、投資家から集めた資金を元手にさまざまな運用、投資を行い、その成果を投資家に分配するスキームを作ることを指す。
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