大泉洋が脚本家・野木亜紀子とのタッグで“ちょっとだけエスパー”役に「穏やかな人物を演じるのは久々」

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大泉洋、10月期ドラマ「ちょっとだけエスパー」で主演を務める
大泉洋、10月期ドラマ「ちょっとだけエスパー」で主演を務める / (C)テレビ朝日

大泉洋が主演を務め、野木亜紀子が脚本を手掛けるドラマ「ちょっとだけエスパー」(毎週火曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)が、10月より放送される。同作は、野木による完全オリジナル脚本のジャパニーズ・ヒーロードラマ。会社をクビになり、人生詰んだサラリーマンが“ちょっとだけエスパー”になって世界を救う姿が描かれる。大泉は今作がテレビ朝日連続ドラマ初主演、野木はテレビ朝日連続ドラマ初脚本となる。

■どん底サラリーマンが“ちょっとだけエスパー”に

大泉が演じるのは、会社をクビになったどん底サラリーマン・文太。妻と離婚し、財産分与と慰謝料で貯金は底をつき、ネットカフェを泊まり歩く日々。そんなある日、とある会社の最終面接に合格し、社長から「君には今日から、ちょっとだけエスパーになって、世界を救ってもらいます」と伝えられる。

さらに、用意された社宅に向かうと「おかえり」と見知らぬ女性が出迎える。どうやら、見知らぬ妻と“夫婦”として暮らさなければならないという。“ちょっとだけエスパー”になった文太に与えられた仕事は世界を救うこと。しかも、“人を愛してはならない”という不条理で不可解なルールも告げられる。

■村尾嘉昭、山内大典が演出を担当

今作は、脚本の野木に加え、「忍びの家 House of Ninjas」(2024年)、「最愛」(2021年、TBS系)、「無能の鷹」(2024年、テレビ朝日系)、「トリリオンゲーム」(2023年、TBS系※劇場版は2025年公開)などを手掛けた村尾嘉昭と、「人事の人見」(2025年、フジテレビ系)、「ギークス 〜警察署の変人たち』(2024年、フジテレビ系)などで知られる山内大典が演出を担当。

また、音楽には「JIN ‐仁‐」(2009年、TBS系)、「義母と娘のブルース」(2018年、TBS系)の他、「第46回日本アカデミー賞」で優秀音楽賞を受賞した映画「耳をすませば」(2022年)などで作品を彩ってきた高見優、「笑ゥせぇるすまん」(2025年、テレ東系)を担当した信澤宣明が決定している。

■大泉洋 コメント

――本作のオファーを受けた時のお気持ちをお聞かせください。

脚本が野木亜紀子さんだと聞いて、僕は「アイアムアヒーロー」(2016年)という映画以来だったのでとても楽しみでした。それ以降、野木さんが書かれてきている作品も素晴らしいものばかりなので、楽しみでしかなかったです。

――その後、実際に野木さんの書かれた脚本をお読みになった感想は?

野木さんの脚本らしく、笑いもあるんですが、どこか悲しみをたたえているところがあったり…いろいろなことを考えたくなる複雑な部分もあるのですが、それでも面白くてスラスラ読めてしまう。さすがだなと思いました。

――本作で演じられる文太にどのような印象を持ちましたか? また、共通点はありますか?

ここ数年、連ドラでは割と激しめの役を演じることが多かったんです。そう考えると、文太さんはとても優しい。穏やかな人物を演じるのは久々だなと思いました。文太さんには、周りに流されていってしまうところや、人に強く言えないところがあるんですが、僕も意外とそういうタイプです。僕がはっきりモノを言うのは「これが食べたい!」くらいなので(笑)。

“ちょっとだけエスパー”というぐらいなので、文太さんにも何かしら能力があるわけなんですが、そのさじ加減が面白いんです。ちょっとだけとはいえ、なかなかのエスパーですよ。でも、文太さんの能力は非常に怖いなと思ったので、僕は絶対欲しくないです。世界を救うにはいい力かもしれないけど怖い! その一方、仲間になる人には結構ダメなのもいます(笑)。そういう笑える部分もあるんですが、物語の縦軸は割と複雑なので、視聴者の皆さんにはいろいろと考えながら楽しんでいただけると思います。

――もしも文太のようにエスパーになれるとしたら、どんな能力が欲しいですか?

“飛ぶ”のも、実際にやったら肩が痛いとか、着地がやばいとかいろいろ出てきそうだし…。そうなると“言語”ですね。最近も何度かちょっと海外に行ったのですが、言葉が全然通じないので、たちどころにどんな言葉でも話せる能力が欲しいですね。

――“ジャパニーズ・ヒーロードラマ”ということで、大泉さんにとってのヒーローを教えてください。

今さらかよと思われるかもしれないんですが、僕が人生で一番ハマったヒーローは「24-TWENTY FOUR-」(2001年ほか)のジャック・バウア―です(笑)。あと“元CIA”の人が格好良くて好きなので、見る映画はほとんどが元CIAものです。生まれ変わったら元CIAがいいなと思うくらいです(笑)。バカですみません。

――最後に視聴者へメッセージをお願いします。

まだ言えないんですが、出演する役者の皆さんがとても魅力的で豪華な方ばかりなんです。野木さんの脚本の中で、その方たちとのお芝居がどうなっていくのかが一番楽しみですね。

私はちょっとだけ能力を持っておりまして、そういう仲間がたくさん出てきます。そんな人たちが、じわじわと世界を救い始めます。バカバカしいお話かと思いきや、すごい展開になっていくので、きっと皆さんにとっても楽しい3カ月になると思います。来週はどうなるんだろうと、予測しながら楽しんでいただければ…ひょっとしたら、皆さんにも“ちょっとだけエスパー”の力が生まれるかもしれませんよ。

■野木亜紀子 コメント

大泉さんとは3回目のお仕事です。大泉さんが大泉さんをしているときが一番好きなので、大泉さんが大泉さんなドラマを考えたら、ちょっとだけエスパーになりました。すごくない、ちょっとだけ。

貴島Pと企画を立ち上げたのが2021年の夏。あれから4年たち、その間に神様ドラマや宇宙人ドラマが放送され、似てやしないかハラハラと見守ったこともありました。

SFやファンタジーが好きです。超能力ブームの時代に育ち「童夢」「AKIRA」「里見八犬伝」「テラ戦士ΨBOY」「帝都物語」といった作品群に夢中だった子供時代。脚本家になってからは「いつかSFを作る」と言い続け、ようやくこうして始まります。

SFといっても、本作は“少し不思議(※藤子・F・不二雄先生の言葉)”のSFで、派手な能力は出てきません。雇われエスパーの文太たちは、ちょっとだけの能力で、ちょっとしたミッションを繰り返す。小さな一匹の蜂は、未来を変えることができるのか? 世界からこぼれ落ちた彼らの、悲喜こもごもの物語。毎週火曜夜9時より、ちょっとだけお付き合いください。

※高見優の高は「はしごだか」が正式表記

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