3月1日にキャスターのみのもんたこと御法川法男さん(享年80)が亡くなってから、半年が経とうとしている。みのさんが晩年を過ごした鎌倉市に建つ“みの御殿”は2010年に完成。鎌倉山の高台に建つ大豪邸で、延床面積は約250坪を誇る。
「高台に立地し、岩盤まで杭を打つなど、地盤改良にかなり費用がかかっていると思います。土地と建物を合わせて約12.7億円ほどではないでしょうか」(不動産関係者)という、みのさんのこだわりが詰まった邸宅だ。
だが、主が亡くなった翌日にはショッキングな事件が起きた。
「男2人がみのさんの自宅の窓をこじ開けようとしていたと、110番の通報があったのです。地下室を物色した形跡があり、鎌倉署はみのさんが亡くなったことに乗じた窃盗事件の可能性があるとみて、男の行方を追っているとのことでした」(社会部記者)
その後、邸宅はどうなっているのだろうか。8月中旬に訪れてみると、外観は以前と変わらないが、人の気配はまったくなかった。かつて、本誌記者をみのさんが笑顔で迎えてくれた玄関前やガレージ前には、主の不在を物語るように落ち葉が溜まっていた。
近所の住人の何人かに話を聞いたが「人が出入りしているのを見かけたことはないです」と声を揃える。また、近くをよくジョギングで走っているという男性に尋ねてみると「ご存命のときは、週末にお手伝いさんだと思われる方が出入りをしているのを見掛けたことはあります。でもお亡くなりになってからはないですね」。
通りかかった親子に声を掛けると、「みのさんの邸宅だとは知らなかったです」と驚いた様子で、スマホで撮影して去って行った。
地元の不動産業者にも話を聞いてみたが「売りに出されているという話は聞こえてこないです。素晴らしい邸宅であることは間違いないですが、一般の方が購入を考えたときに、あの広さが必要かどうかということですよね」と話した。
前出の不動産関係者もこう話す。
「最寄り駅の鎌倉駅から車で約15分と交通の便が悪いですし、あれだけの豪邸を管理、維持するとなると、相当の費用がかかります。しかも築15年ほどなので、これから設備の不具合などが出てきて、修理や交換といった費用もかかってきます。
実際に、変わった間取りや個性的な作りの戸建ては、売却する際は難しい場合が多いんです。“みのもんたさんの邸宅”という色も付いてしまっているので、さらに難しいでしょうね」
主人を失った邸宅はどこかさみしそうだ。今後も窃盗などの標的にならないことを祈るばかりである。
Comments