
トランプ米大統領の仲介でロシアのプーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の直接会談の調整が始まった。ロシアの侵攻が続くウクライナへの「安全の保証」やロシアの占領地域の扱いが注目されるなか、会談は実現するのか。それぞれの思惑を探った。
「実施されれば、戦争を終わらせる合理的な可能性があると思う」。トランプ氏は18日のゼレンスキー氏との会談で、米露とウクライナの首脳による3者会談に期待感を示した。
トランプ氏は、2022年のロシアによるウクライナ侵攻後初めてとなる米露首脳会談を15日に行うなど、戦争終結への取り組みを加速させている。18日のゼレンスキー氏との会談や欧州首脳らを交えた会合では友好的な雰囲気を演出し、「平和の構築者」としての取り組みを強調。ただ、和平に向けた具体的な道筋はまだ見えない。
トランプ氏が和平合意の「取引(ディール)」として想定しているとみられるのが、米国が関与する形でウクライナに「安全の保証」を提供する一方で、ロシアへのウクライナ東部ドンバス地方(ルハンスク、ドネツク両州)の割譲を認める案だ。従来「双方に妥協が必要だ」と主張しており、戦争を終結させる「現実的」な方策と捉えているとみられている。
ルビオ米国務長官は18日の米FOXニュースで、ゼレンスキー氏とプーチン氏の会談の調整について言及。和平合意の鍵は…
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