福岡市交通局は20日、市地下鉄空港線で運転台上部の日よけの金具にかけていた運転士の制帽が落下して非常ブレーキが誤作動し、乗客2人がけがをしたと発表した。
同局によると19日午後5時50分ごろ、福岡空港発筑前前原行き列車(6両編成)が天神駅から赤坂駅を走行中、制帽が落下してブレーキスイッチに当たり緊急停止した。
当時は帰宅ラッシュの時間帯で車内は混雑しており、他の乗客に足を踏まれた40代女性が左足親指の内出血や爪が割れるけが、50代女性が足腰に痛みを訴えているという。緊急停止による列車の遅れはなかった。
市地下鉄は熱中症対策などのため、7月から運転台で制帽を外せるように規則を変更していたが、置き場所は指定していなかった。
同局は事故後、「運転台周りは適切な場所でなかった」として外した制帽は運転に支障が出ない非常用荷物の荷台に置くよう指定したという。また「お客様には心よりおわび申し上げるとともに、再発防止に努める」とコメントした。【池田真由香】
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