猗窩座の「沼(魅力)」が深すぎる…!
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は大ヒットを博し、前作『無限列車編』の記録を続々と塗り替えています。『無限城編 第一章』では鬼と鬼殺隊の激しいバトルが描かれ、ファンを熱狂させているのです。
※この記事では『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』の内容に触れています。ネタバレにご注意ください。
特に注目すべきはタイトルにも含まれる、鬼「猗窩座」のエピソードでしょう。
猗窩座が使う「破壊殺・羅針」で展開される雪の結晶のような術式は、かつての恋人の髪飾りがモチーフになっているといわれています。また、技名の多くが大切な人と一緒に見た花火に由来しているなど、人間時代の美しい思い出が込められていました。
さらに猗窩座の身体に彫られた幾何学的な入れ墨は、人間時代(人間の頃の名前は「狛治(はくじ)」)の罪人の証であった墨が伸びたようにも見え、「まるで雪のよう」という声もあがっています。
そして猗窩座が着用する羽織の背中側にも模様がありました。これについて、SNS上で「身体の模様と似ているけれど、少し違うのでは?」と注目を集めています。
この羽織の背中の模様は、まるで「孤峯(こほう)の雪」を逆さにしたように見えます。「孤峯の雪」とは、天然の香木を焚き、その香りを鑑賞する「香道」のなかで、香りをあてるゲーム「三種香」のなかの表現のひとつを指します。
猗窩座のかつての恋人の名前は「恋雪」です。また模様を逆さにしているのは「死」を意味しているためだと考えられ、鬼になってもなお彼女への深い想いが伝わってきます。また、「三種香」は彼らが生きていた江戸時代にも存在するため、「恋雪ちゃんが好きだったのかな?」と妄想を膨らませるファンもいました。
ほかにも「背中に直接じゃなく服に刻んでるのが狛治っぽい」「鬼に生まれ変わっても恋雪に一途をまとってる男」「尊すぎる」「原作者・吾峠呼世晴先生の知識量に感服」「好きなものに執着えぐくて大好き」「猗窩座の嫌いになれない理由がまたひとつ増えてしまった」「記憶がなくても背中に伴侶の名前を背負っているとは泣ける」と、猗窩座の恋雪への想いの深さに感服する声が多数あがっていました。
ちなみに『鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐』(集英社)では地獄にいる鬼へ「各呼吸の斬られ心地」を取材するコーナーがあります。そのなかで猗窩座(狛治の姿)の横に恋雪らしき瞳が写っていました。これによって、狛治を恋しがるあまり、恋雪が地獄へやってきたのかもしれないという、感動的な解釈も生まれています。
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