主演の水上恒司、共演の山下美月、宮舘涼太(SnowMan)、森田望智、豊田裕大、本木克英監督らキャストが集結し、本作の完成披露試写会が8月19日に都内で開催された。
■「火喰鳥を、喰う」あらすじ
同作は、原浩氏による第 40 回横溝正史ミステリ&ホラー大賞・受賞作『火喰鳥を、喰う』を実写映画化。信州で暮らす久喜雄司(水上)と夕里子(山下)の元に、戦死した先祖の久喜貞市の日記が届く。最後のページに綴られていたのは「ヒクイドリ、クイタイ」の文字。その日以来、幸せな夫婦の周辺で不可解な出来事が起こり始める。超常現象専門家・北斗総一郎(宮舘)を加え真相を探るが、その先に現れたのは驚がくの世界だった…という本格ミステリー。
■キャスト陣が涼やかな浴衣姿で登場
浴衣姿で登壇したキャスト陣が一人ずつ挨拶。水上は「今日は短い時間ですがよろしくお願いします」と満面の笑みで一礼。山下はこの日集まったファンとの距離に思わず「皆さんの距離が近くてドキドキしています」と、緊張しつつも笑顔を見せた。宮舘は「宮舘涼太です!」とシンプルに挨拶すると「今、シャッターチャンスですよ」と、浴衣姿をマスコミ陣のカメラに向けてお披露目。
森田は「今日は暑いので、恐怖体験でひんやりしていただけたら嬉しいです」と、作品にちなんだコメントで会場を盛り上げた。豊田は 「登場人物が巻き込まれていく話なので、見ながら皆さんも巻き込まれていくようなパワーのある作品になっています」と、作品の魅力を語った。
■キャストと監督が語る撮影秘話
本木監督は、若手俳優たちの才能に触れ、「皆さんの予想を超える才能の持ち主でした」と絶賛。「最前線で活躍する俳優たちをどう活かすかということを意識した」と語ると、主演の水上を始め、キャストが謙遜する様子も。
水上は、自身の演じた久喜雄司を「数学でしか証明できないことを信じる雄司の目の前に、うさんくさい北斗(宮舘)が現れる」と説明。役への向き合い方については、野球をやっていた経験も踏まえ「どんな球が来ても大丈夫なようにリアクションすることを大切にした」と話す。
一方、雄司の妻・夕里子を演じた山下は自身も役を「ミステリアス美女」と表現。特殊な能力を持つ役柄の難しさについて触れ、「水上さんと宮舘さんの演技のアプローチが異なるので、二人のお芝居を見ながら刺激を受けた」と撮影裏を語ってくれた。
宮舘は、クランクインが他のキャストより2週間遅かったことに触れ、「夏休み明けの転校生のような気持ち」だったと告白。カフェのシーンでの長いせりふを「一回撮りでやらせてほしい」と監督に志願したことを明かし、「自分にとって難しい、挑戦の役柄だった」と苦悩を語った。
■キャッチコピーにちなみ…企画に挑戦
映画のキャッチコピー「この恐怖、美味なり」にちなんで、キャストが今ハマっている「美味」なものをフリップ形式で発表。
山下は「キムチマヨ牛丼 美味なり」と発表。牛丼トッピング無料券を常に5枚ほど持ち歩いているほど牛丼にハマっていると話し、「意外!」と驚きの声が上がる中、「街で会ったら声をかけてほしい」と呼びかけた。
森田は「お清めグッズ」と発表。「地方の撮影現場に行くことが多く、塩やお香を持ち歩いてばらまいている」と明かし、共演者から「今日の現場は大丈夫?」と聞かれると、「みんな大丈夫そうだから、多分大丈夫!」と答え、笑いを誘った。
豊田は「鉱物」と発表。「昔から好きで、最近ついにコレクションを始めた」と、その魅力を熱く語るも、山下から「鉱物を食べるってこと…?どういうこと…?」との天然発言に、豊田と水上と宮舘が頭を抱えていた。
そして宮舘は 「わさび」と発表。「映画の撮影地である長野県に、大好きなお取り寄せわさびの会社があり、撮影中も楽しみにしていた」「わさびが買えなくなってしまったら嫌なので、皆さん買わないでください!」と、わさび愛を熱弁した。
■会場のサプライズゲストに大興奮
舞台挨拶の最後には、巨大な球体が登場。キャストが協力して箱を開けると、中からはヒクイドリのオブジェが登場し、大きさとリアルさに驚きの声が上がり、水上からは「どこにお金かけてるんすか!!!」とツッコミが入る。
ラスト、本木監督は「怖いけど、面白くもあるハイブリッドファンタジー。新鮮な体験をしてもらえれば」とメッセージを届け、代表し水上からは「本当に言葉で表現するのが難しい作品。世代問わず楽しんでいただける作品になっています」と観客に呼びかけ、舞台挨拶は終了した。
映画「火喰鳥を、喰う」は10月3日(金)に公開。
Comments