コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『ひと夏の間だけ女子高生になったおじさん』を紹介する。作者の津夏なつなさんが、7月6日にX(旧Twitter)に本作の7話を投稿したところ、2000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、津夏なつなさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■全中年男性の夢…おじさんが女子高生に
ある日突然、「ひと夏の間だけあなたは女子高生として過ごしてもらいます」と言われ女子高生になった、おじさん。早速、女子高生を満喫しようと走り出したところ、男の子とぶつかってしまうというハプニングに遭ってしまう。
それからもぶつかってしまった男の子と遭遇したり、困ったところを助けたりしていくうちに、男の子は女子高生になったおじさんに好意を持つ。しかし男の子から想いを告げられるものの、期限付きの女子高生であるおじさんは気持ちに応えられない。そんな中、新たな男の子が登場して……。
この4コマを読んだ人たちからは、「ツッコミどころ満載」「すべてがおかしい」「登場人物のキャラが濃い」「言いたいことがありすぎる」など、多くのコメントが寄せられている。
■常に裸のおじさんがいるのはギャグ漫画を強調するため
――『ひと夏の間だけ女子高生になったおじさん』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
ひと夏の間だけでも女子高生になってみたい、というのが全ての中年男性がもれなく思い描いている夢なので、漫画の中だけでも実現しようと思いました!
――本作では、女子高生の後ろにいつもおじさんが見え隠れしているのが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
中身おじさんの女子高生がドタバタする様だけでは普通のラブコメに見えてしまいそうなので、巨大な裸おじさんを常に存在させることでこれはギャグ漫画なんだということが強調できたかと思います。読者からは常に不評でした。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
ラストシーンの少しだけしんみりするシーンが気に入っています。裸でなければ名作の終わり方だったと思います。
――本作は12話で最終回を迎えましたが、1話を描かれたときから終わり方は決めていたのでしょうか?
全く考えていなかったので常に行き当たりばったりでした。毎日「もういいかこれで」と思いながら描いていました(笑)
――津夏なつなさんの作品は、チョイスする効果音がいい仕事をしているように感じます。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
読んだ人がイメージしやすい効果音を心がけているのであまり独特な効果音は使わないようにしていますが、キスの効果音だけは「ズキューン」以外に思いつきませんでした。
――今後、挑戦したいテーマやジャンルがありましたらお教えください。
心に何も残らないような、その瞬間だけ面白い4コマを描きたいと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
大事なことは何一つ描いていないので、あまり真面目に読まないように!
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