全国高校野球選手権大会は第14日の21日、阪神甲子園球場で準決勝があり、県岐阜商は日大三(西東京)に延長十回タイブレークの末に2―4で敗れ、準優勝した第38回大会(1956年)以来、69年ぶりの決勝進出はならなかった。
県岐阜商の藤井潤作監督は試合後、涙を浮かべながら選手たちの健闘をたたえた。主な談話は次の通り。
県岐阜商・藤井潤作監督
日大三の打撃力、投手力が本当にすごくて、完敗です。相手打線は1番からしっかりバットが振れていました。エースの柴田(蒼亮)は2年生です。次はこのような相手でもピシャッと抑えてくれると思います。
<相手エースの近藤優樹投手について>
簡単に打てる投手ではないと分かっていましたが、制球、球の切れ、緩急が良く、「やっぱりか」と思いました。間の使い方や配球も考えていました。
<守っては柴田投手が投げ切ったが、継投は考えていたか>
点差がさらに開けばと考えていましたが、柴田はよく粘っていました。本人も降板したくないと言っていましたので信じました。
<大会を通して活躍した横山温大(はると)選手について>
チームに欠かせない選手でした。甲子園でも普段と変わらず、どしっと落ち着いてプレーしてくれました。
<昨年9月に監督に就任した>
勝つために自分にプレッシャーをかけてきました。前任の鍛治舎(巧)監督がチームを再び強豪として呼び起こし、打撃力などいろんな財産を残してくれました。私が選手とコミュニケーションを取りながらコショウ、塩、しょうゆをかけ、たまたまいい味になったと思います。もう少し花を咲かせたかったです。
甲子園で戦ってきたチームはどこも粘りがあり、それぞれのカラーがあって鍛えられていました。甲子園で勝つのは大変なことです。本当に勉強になりました。主将の河崎(広貴)を中心に互いに励まし合ってプレーしてくれました。
<目に涙を浮かべている理由は>
悔しさと、選手たちがいい顔をしていたので感動もしています。やり切ったと思います。選手たちには胸を張って帰ってほしいです。
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