横浜市長、国連の一部機能の誘致を提案 TICADで来日の事務総長に

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横浜市の山中竹春市長(右)と会談する国連のグテレス事務総長=横浜市西区で2025年8月21日午前11時39分、岡正勝撮影 拡大
横浜市の山中竹春市長(右)と会談する国連のグテレス事務総長=横浜市西区で2025年8月21日午前11時39分、岡正勝撮影

 横浜市で開催中の「第9回アフリカ開発会議」(TICAD9)のため来日している国連のグテレス事務総長が21日、同市内で山中竹春市長と会談した。山中氏は国連の一部機能の誘致を提案。会談後、報道陣に「日本政府と歩調と合わせ、横浜市としても国連に協力したい旨を伝えた」と述べた。

 山中氏は「(国連の活動を)サポートしていきたいと伝えた」としている。一方、会談では誘致する国連の機能の詳細を示したわけではなく、これまでに日本政府と誘致に関する具体的な話し合いもしていないという。誘致の提案に対するグテレス氏の反応については「差し控える」と明らかにしなかった。

 国連の一部機能の誘致を巡っては、東京都の小池百合子知事も7月にグテレス氏へ提案している。山中氏は、国連機能を含めた国際的な活動を誘致する専門チームを、9月1日に庁内で立ち上げる方針を示している。

 会談では他に、グテレス氏が「気候変動対策など市の取り組みを評価している。もっと発信してほしい」と述べたという。AI(人工知能)の広がりも話題に上り、山中氏は「誤情報、デマがSNS(交流サイト)と組み合わされ、住民生活を脅かしかねない。国際的なルールが必要だ」と指摘。グテレス氏は「仕組み作りを進める」との考えを示したという。

 会談は、山中氏側が「地方自治体の声は国連の活動に重要」として面会を打診したことで実現した。グテレス氏は「地方の声を国連の活動に採り入れていくべき」とも話したという。【岡正勝】

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