ローマ字の表記ルールが約70年ぶりに変わります。文化審議会が従来の「訓令式」から英語の発音に近い「ヘボン式」を基本とするよう、20日、阿部俊子文部科学相に答申しました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「ローマ字表記のルール変更」を解説します。
Q ローマ字のルールが変わるって聞いたよ。どんなふうに変わるの?
A これまで使われてきた訓令式から、英語の発音に近いヘボン式が基本になります。
Q 訓令式とヘボン式ってなんだっけ。
A 訓令式は日本語の仮名遣いに合わせて「シ」を「si」、「フ」を「hu」と書く方法で、ヘボン式は「shi」「fu」と英語の発音に近い書き方です。
Q どっちのローマ字が今まで多く使われていたの?
A 道路標識やパスポートの名前、人名や地名ではヘボン式が一般的に使われています。訓令式は、キーボードのローマ字入力などで活用されるほかはあまり使われていません。
Q 学校ではどっちを習っていたの?
A 小学校3年の国語では、ローマ字のつづり方を訓令式を基本に教えてきましたが、英語の授業ではヘボン式が教えられてきました。「児童の混乱を招く」という指摘もありました。
Q 新しいルールはいつから始まるの?
A 年内にも内閣告示され、2026年度以降に小学校の国語でヘボン式が順次使われるようになります。
Comments