「映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜」制作報告&声優発表会見が8月21日、神奈川・KAAT神奈川芸術劇場で開催され、西野亮廣、廣田裕介監督、STUDIO4℃プロデューサーの田中栄子氏、そして永瀬ゆずなが登壇。前作で芦田愛菜が演じたルビッチ役を、今作では永瀬が担当すると明かされた。
■永瀬ゆずな、サプライズ発表に「感情がぐちゃぐちゃです」
西野が製作総指揮・脚本を手がける本作は、2020年公開のアニメーション「映画 えんとつ町のプペル」の続編。前作から1年後のハロウィンに、プペルを失ったルビッチ(CV.永瀬)がネズミに誘われ不思議な世界へと迷い込む。
観客の拍手に迎えられて登場した永瀬は、「オーディションの時から(ルビッチ役を)すごいやりたいと思っていたので、すっごいうれしかったです」とコメント。さらに「しかもオーディションの結果発表をミュージカルの皆さんがサプライズでしてくださって、決まったこともうれしかったし、すごいびっくりしたので、感情がぐちゃぐちゃです」と、発表された時の心境を明かす。
西野は「ミュージカルの『えんとつ町のプペル』の稽古場に、演技の練習みたいな感じでちょっと見学に来てもらって、キャストのみんなで『新ルビッチおめでとう』という、サプライズをやらせていただいた、という背景があります」と、そのサプライズ発表について補足した。
■永瀬の起用は「制作陣は満場一致で、何なら悩みもしなかった」
西野は「芦田愛菜さんの後ってかなりプレッシャーだと思うんです。自分たちとしてもやっぱり大きな挑戦だった。オーディションで芦田愛菜さんを超える人が出てくるのか、と」とオーディションを振り返りつつ、「ゆずなちゃんのオーディションの時の1音目を聞いた時から『もうルビッチじゃん』ってなった」と告白。
そして「瞬発力、対応力も本当に素晴らしくて、オーディションはかなりの方に来ていただいたんですけれど、終わった後、すぐに制作陣は満場一致で、何なら悩みもしなかった。みんなで『ゆずなちゃんだ』ってなって、オーディションが終わって2〜3分後ぐらいには、ゆずなちゃんのマネージャーさんに連絡してるんです。『ゆずなちゃんには黙っておいてね』ということで、実は」と明かした。
西野の話を聞きながら、口を開けて驚いていた永瀬は「オーディションで自分がどう思われてたかってなかなか聞ける機会がないので、すごくうれしいです」と歓喜。
さらに、演技で心掛けたことを問われると「オーディションの時から何回も前作を見たので、『芦田愛菜さんがルビッチ』という意識があったんですけど、今回、私がルビッチを演じる時は、1個問題を乗り越えた、成長したルビッチを演じられたらいいなと思っていました」と答えていた。
◆取材・文=山田健史
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