演歌歌手山本譲二(75)がブログに書き留める直筆の言葉「ジョージのコトバ」が“金言集”として話題を呼んでいる。心に刺さる平易な詩を独特の書体で書いた詩人相田みつをさんと重ね合わせ、“まるで令和の相田みつを”と呼ぶ芸能関係者もいる。
始めたのは21年2月2日。71歳の誕生日を迎えた翌日だった。コロナ禍で歌手活動が制限を受ける中で「山本譲二の人となりを多くの人に知って欲しい」とのスタッフの発案からだった。
これまでに「定年は人生の終わりじゃない 次の人生の始まりなんだよ」(32回)、「驚きと悲しみは突然やってくる」(96回)、「いつも通りというありがたさ」(110回)、「無理だと思わないことが一番大事 無理だと思ったら終わりです」(125回)などの言葉を残してきた。ジワジワと認知度がアップし、最近では「『ジョージのコトバ』風に色紙に書いて欲しい」と声をかけられることもある。
スタートから約4年半。毎月2日と22日を“ジョージの日”と制定し、山本の思いや人となりを知ることのできる言葉をブログにアップしてきた。8月22日が148回目。「辛い悲しい悔しい いっぱい経験して今ここに立っている」の言葉をつづった。
昭和の時代を駆け抜け、50周年イヤーを迎えている大御所・山本の新境地。山本自身は「コロナ禍と歩んだ『ジョージのコトバ』。4年半も書いているなんて僕が一番ビックリしています」と話してる。
◆山本譲二(やまもと・じょうじ)1950年(昭25)2月1日、山口県下関市生まれ。74年に「夜霧のあなた」(芸名は伊達春樹)でデビュー。山本譲二として78年に「北ものがたり」で再デビュー。80年発売の「みちのくひとり旅」がミリオンヒット。代表曲に「花も嵐も」「おまえと生きる」など。紅白歌合戦に14回出場。山口ふるさと大使、十和田奥入瀬観光大使。血液型A。
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