女優の木村文乃が主演を務める連続ドラマ「愛の、がっこう。」(フジテレビ系、木曜午後10時)の第7話が21日、放送され、主人公、小川愛実(木村)の父、誠治(酒向芳)と彼女が愛するホスト、カヲル(ラウール)の母、香坂奈央(りょう)の“毒親”ぶりに視聴者が戦慄。SNSにコメントが殺到した。
「愛の、がっこう。」とは?
連ドラ「白い巨塔」「昼顔」などを手がけた脚本家の井上由美子さんと演出家の西谷弘さんが再タッグを組む完全オリジナルのラブストーリー。すれ違うことすらないはずの2人が出会い、大きな壁を越えて引かれ合う姿を描く。堅い家庭で育ったまじめすぎる高校教師の愛実が、文字の読み書きが苦手なホスト、カヲルに言葉や社会を教える「個人授業」を実施。次第に距離を縮める2人を、さまざまな批判や非難、憎しみ、嫉妬が襲う。
「おむつ」発言に愛実(木村文乃)激怒
この日の放送では、愛実の婚約者である川原洋二(中島歩)から殴られ、階段から転落したカヲルが入院。奈央は「お見舞い」にきたが、彼女が来た理由は別にあった。まず、幼かったカヲルと三浦海岸へ行った思い出に触れつつ、ケガをしたカヲルのことを「心配」した。カヲルは当時の奈央について「(自分を残して)男と会ってたくせによく言うよ」と嫌味。すると奈央は「アイス“おごってあげた”じゃない」と、親としてありえない発言を繰り出し、カヲルを絶句させた。別れ際、奈央は現在の夫が資金繰りに困っているため、カヲルに金を無心。さらに客として来た愛実のことを「芋」呼ばわりし、早くナンバーワンになるようせがんだ。
一方、誠治は、別れさせたはずだった娘が、ホストと旅行に行っていたことを知っており、両親に嘘をついてカヲルと「お別れ遠足」に出かけた愛実が帰宅すると、とぼけて悩み事があるなら言ってみろと切り出した。愛実の「自分で解決する」という力ない答えに「(お前に)できるのか?」とバカにするように笑う誠治。すかさず妻の早苗(筒井真理子)が「できるわよ、ねえ。娘を信用したら?」とフォローするが、誠治は「縁談が進んでいるのに、ホストのようなクズとうつつを抜かしている娘を信頼できるか?」と激怒し、そこで初めて話の核心に触れた。そして「週刊誌ネタになるぞ」などと迫り、愛実の欠点が自覚に欠けることだと主張した。
愛実は「決めつけないでよ…」と返すのが精いっぱいで、すると誠治は「パパは愛実よりも、愛実のことをよく知っている」と言い出し、「何しろお前がおむつをしているときから見ている…」とトンデモ発言をした。さすがの愛実も「やめてよ! おむつとか言わないで」と大爆発。そのまま家を飛び出した。誠治は酒に酔っているようで、愛実が見せた予想外の言動に少しうろたえるような素振りを見せた。
タイプが異なる“毒親”だが、昭和でも珍しいレベルの振り切ったモラハラぶりに、ドラマ視聴者がドン引き。SNSに「我が子に『おごってあげた』なんだね…」「じ...自分の子供にアイスおごるって言うか....?」「はあ、愛実さんのパパも無理ぃ こんな家息詰まりそう」「父親最悪すぎやろ」などのコメントが殺到した。また「親も自立せぃや!」「あっちもこっちも毒親だらけじゃん」とブーイングしたり、「いろんなタイプの毒親が出てくるドラマ」「あらゆる毒親が楽しめる作品『愛の、がっこう。』」とつぶやくネットユーザーもいた。
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