「あんぱん」脚本家・中園ミホ氏“最終回は100通り”考えた「着地の仕方を毎日…」のぶ&嵩どうなる?

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 ◇「あんぱん」脚本・中園ミホ氏インタビュー(5)

 「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」シリーズなどの話題作を放ち続けるヒットメーカーの中園ミホ氏(66)がオリジナル脚本を手掛け、女優の今田美桜(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月〜土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)も残り5週(25回)となった。国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかし氏と妻・暢さんをモデルにした物語の終着駅は…。中園氏は2014年度前期「花子とアン」以来11年ぶり2回目の朝ドラ脚本を完走。2年半にわたった執筆の舞台裏を聞いた。

 <※以下、ネタバレ有>

 朝ドラ通算112作目。戦争に翻弄されながら激動の時代を生き抜き、「逆転しない正義」にたどり着く柳井夫妻、のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の軌跡を描く。

 史実としては、1993年(平成5年)に暢さんが乳がんのため逝去(享年75)。やなせ氏は天に召される2013年(平成25年)、94歳まで仕事を続けた。いみじくも第90回(8月1日)、朝田くら(浅田美代子)の遺言「嵩くん、あと一つだけ。頼むき、長生きしてね。のぶより、長生きしてね」が“現実のもの”となる。

 注目のフィナーレについて、中園氏は「実は100通りぐらいの終わり方を考えていましたが、チームみんなの意見も参考にしながら、最終回を書き上げました」と言及。「是非、のぶと嵩の生き様を最後まで見守っていただけると、うれしいです」と呼び掛けた。

 「私はどの作品でも、初回を書き始めた時点から、執筆中はずっと物語のラストをぼんやりと考えています。書き進めるうちに1つアイデアが浮かぶと、もっと面白い着地の仕方があるんじゃないか、やっぱり1つ前の方がいいかな、という感じで。つい100通りと言ったのは少しオーバーかもしれませんけど、『あんぱん』は130話ありますから、1話書き終えるたびにエンディングも少しずつ更新されていって、そのぐらいの数になるというニュアンスです。そのぐらい、毎日、頭の中で試行錯誤を繰り返しているんです」

 中園氏が“24時間、朝ドラ漬け”と全身全霊を注いだ2年半。日々バージョンアップを重ねた末にたどり着いた最終回を、心して待ちたい。

 =インタビューおわり=

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